６．それぞれの想い part７ ページ37
「・・・抱きつかないで」
「なんで？」
「・・・それは」
由美さんなんかためらってる。
「？」
「・・・橋本由佳の香水のにおいがする」
・・・それって、もしかして。
「ヤキモチ!?ね、由美ヤキモチ!?」
「・・・うるさい。」
「由美がヤくとか・・・!!」
「・・・なによ」
「可愛い・・・!!」
拓也さん、いつもに増してデレてる・・・
「私、帰ろうかな・・・」
「・・・悪いな。俺が呼んだのに」
「ううん、大丈夫。」
そうだった、私、佐々木君に呼び出されたんだった。
「あんまり役に立てなくて・・・」
めでたしめでたしってカンジだから良かったものの、
正直あんまり役に立ってない気がする。
「んなことねえよ、ありがとな。」
「うん・・・」
「それから、」
「？」
「俺が、お前のこと守るから」
「・・・・・・。」
私を真っ直ぐ見つめる佐々木君。
「だから、」
「・・・・・・。」
耐えられなくてうつむく。
「・・・・・・頑張ろうな。」
「え」
思わず顔を上げる。
「その・・・新田の娘のこととか」
・・・目をそらされた。
「そ、そうだね・・・」
あー、なんか私が期待しちゃった人みたいでヤだな・・・
「じゃ、じゃあね・・・」
「え」って思いっきり言っちゃったし。
・・・恥ずかしい。
「お、おう・・・じゃあな、気を付けて帰れよ」
「うん・・・」
あ゛〜〜〜!!
気まずい気まずい気まずい気まずい気まずいっっっっっ!!!!!
私は足早に家に向かった。
＊優斗side＊
・・・俺は、バカなのか。
「はあ・・・」
村田を見送り終えてため息をつく。
「優斗お前バカだねー」
「・・・・・・」
拓也さんにバカにされた・・・
俺、終わったな。
「優斗、今お前心ん中で俺をバカにしたね!?」
「・・・してません。」
「ウソだ!!」
拓也さんが泣いてるけど気にしないにしよう。
「また!!今また俺を・・・」
「拓也、黙りな」
「・・・・・・。」
今考えるべきは・・・村田のことだ。
「麻理子ちゃん、明らかに期待してたじゃん！」
「・・・・・・。」
・・・そうなのだ。
村田は多分、俺が何て言おうとしてたか分かってた。
「優斗が『頑張ろうな』って言ったとき『え』って言ってたもんなー」
「・・・・・・。」
俺は、ためらってしまった。
俺の頭に、橋本の言葉がよぎったから。
―――麻理子がアンタの前で楽しそうだと、ちょっと宗太が可哀想になる
相沢から村田を奪うなんて。
――――俺には、まだ出来ない。
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ラッキーフラワー（恋愛編）
リナリア（：この恋に気づいて）
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
