６．それぞれの想い part５ ページ35
・・・え、由美さん？
「・・・そんなトコいないでこっち来なって」
リビングの奥の階段に向かって手招きする。
「・・・・・・。」
「―――っ由美さん」
気まずそうな顔をして階段からリビングへ。
「・・・別に、盗み聞きする気はなかったんだけど。」
由美さんの声がいつになく小さい。
「そんなに俺のことが心配だった？橋本由佳のことが好きなんじゃないかって？」
「ち、ちがっ・・・」
由美さんの顔が赤くなる。
「あはは、由美は可愛いなー!!」
「う、うるさいっ!!もう、フザけないでよねっ!!」
・・・やっぱり、微笑ましい。
この二人は絶対お似合いだ。
「由美」
「・・・な、何よ」
「――――好きだよ。」
「っ!!」
優しく微笑みかける。
・・・カッコいい、とうかつにも思ってしまった私はどうすればいいのか。
由美さんの顔がもっと赤くなる。
「な、なにいって・・・」
「俺、マジだから。」
「・・・・・・。」
「俺は、ずっと、お前のことが好きなの。」
「・・・・・・ウソ。」
「ウソじゃないってば。そりゃ、色んなコと付き合ってたけどさー。そのおかげで今じゃ俺は『タラシ』のレッテル貼られちゃってるし」
「・・・・・・。」
「だからもう大丈夫。由美のこと、誰も傷つけない。」
「・・・・・・。」
もしかして拓也さんはそのために・・・？
由美さんのことを誰も恨まないように、自分で『タラシ』のレッテルを・・・
「ま、誰かが由美を狙っても俺が守るから安心しなって」
「・・・・・・バカ。」
由美さんが小さくつぶやく
「バカってヒドくない!?由美ってホント俺にキツイよね」
それは拓也さん、あなたのその性格かと・・・
「あ、そうそう。これ、プレゼント。」
「ハッピーバースデー」と言いながら昨日買ったバレッタを取り出す。
「見てこれ、ダリアっぽいでしょ？」
「・・・何でダリアなの」
由美さんの顔が明らかに怒ってる。
「なんでって・・・」
「花言葉くらい拓也は知ってるでしょ」
「あのね、由美。」
「・・・何」
「ダリアの花言葉、もう一回調べてみ？」
「・・・何でよ」
と言いながらもすぐさま調べる由美さん。
「・・・え」
見つけたのだろうか、拓也さんの伝えたかった言葉を。
「由美、俺と付き合ってくれる？」
「・・・・・・他の女と遊んだら承知しないから」
ダリア。
優雅で、華麗な女性。
枯れても中に種を残す、そんな強い女性。
由美さんへの感謝。
「大丈夫。俺が幸せにするから。」
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ラッキーフラワー（恋愛編）
リナリア（：この恋に気づいて）
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
