６．それぞれの想い part１ ページ31
「ふぁ〜・・・」
盛大にあくび。
今日もばっちり10時間睡眠。
さっき朝ご飯を食べた。
ちなみに只今の時刻は11時03分。
「・・・ん、メールだ」
送り主は・・・佐々木君!?
「なんかあった・・・？」
『事件発生。村田が必要だ。至急俺の家に来てくれないか』
「じ、じけん・・・っ!?」
しかも、佐々木君の家で・・・!?
今日、由美さんの誕生日だよね・・・
ってことは、拓也さん!?あの人なんかしでかした!?
『すぐ行く!!』
それだけ送ると、早速着替えに取り掛かった。
「良かった・・・誕生日プレゼント買っておいて。」
昨日拓也さんと出かけた時に買った。
アイシングのかかった、可愛らしいクッキー。
「何着ようかな・・・って迷ってる暇ないか!!」
テキトーに服を選んで髪をとかす。
「よっし！」
転びそうになりながら階段を駆け下りる。
「お母さん、ちょっと先輩んとこ行ってくるねー!!」
玄関から、台所にいるお母さんに声をかける。
「気を付けてねー」
「はーい」
メールを見てから、家を出るまでにかかった時間は約10分。
結構頑張った。
私、消防士とか向いてるんじゃないかな・・・
くだらないことを考えてる暇はない。
『至急』って、どれくらい重大なことなんだろう。
それに『お前が必要だ』って・・・!!
何考えてんだ私は。
「行ってきまーす!!」
よからぬ考えを振り切るように、佐々木君の家へと走る。
＊Bouquet＊
「お邪魔しまーす・・・」
「おう、上がってくれ」
迎えてくれたのは佐々木君。
「由美さん・・・は？」
「部屋」
どうしたのかな・・・
「拓也さんは？」
「お前、なんでそのこと」
「え？」
佐々木君が驚いたような顔をする。
やっぱり拓也さんが関わってるの・・・。
「拓也さん、なんかしちゃったの？」
「・・・いや」
「違うの？」
「違うっていうかなんつーか・・・」
なんか言いにくそう。
拓也さんがなんかしちゃったんじゃなかったら・・・なんなの？
「とりあえず、中入ってくれるか？」
「うん・・・」
言われた通り、長い廊下を通ってリビングに向かう。
「・・・ん、この匂い。」
「あ？」
「由佳がつけてる香水の匂いに似てる。」
もしかして、由佳が来た？
やっぱり佐々木君と由佳には何かあるんだ・・・
―――あれ、なんか胸のあたりに違和感。
咳がしたいってわけじゃないんだけど・・・なんかつっかえてるカンジ。
大声で叫びたいような・・・そんなカンジ。
・・・モヤモヤする。
６．それぞれの想い part２→←５．村田麻理子と池上拓也 part８
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ラッキーフラワー（恋愛編）
リナリア（：この恋に気づいて）
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
