１．村田麻理子の秘密 part２ ページ2
＊Bouquet＊
眠い・・・昨日はよく眠れなかった。
ご飯も全然食べれなかったし・・・
「ちょっと麻理子、そんな顔で学校行くの？」
「え？」
玄関に向かう途中でお母さんに呼び止められた。
そんな顔ってどんな・・・
「―――げ、」
・・・コレ、ホントに私!?
鏡に映ってるのは、目を真ん丸にしたゾンビみたいな顔。
目の下に特殊メイクみたいに特大の隈が出来てる。
「寝不足なの？そんなんで学校大丈夫？」
「・・・うん。きっと大丈夫・・・」
半ば自分に言い聞かせつつ玄関で靴を履く。
「いってきまーす・・・」
あー・・・、ちょっと貧血気味かも。
コレ、ホント大丈夫かな・・・
「――――よう。」
―――――え、
声が出なかった。
あまりにもビックリしたから・・・
「お、おはよう・・・」
自分の家の前に立っているのは、紛れもなく佐々木君。
・・・なんで？
昨日あんなにギクシャクしちゃったのに。
・・・まさか、あの話の続きをするために？
だとしたら、私はまたダッシュする羽目になる。
寝不足にそれは勘弁・・・
「お前、すごい顔だな・・・」
「っ！・・・・・・。」
予想していなかった言葉にまた言葉を失う。
第一、気づいてもソレ言わないでしょ、普通。
誰のせいでこうなってると思ってんの・・・
佐々木君って、結構無神経だよね・・・。
「そういうの、女子に言わない方が良いよ？」
なんか腹が立ってきた。
「佐々木君ってさ、優しいようでそういうとこ無神経だよね？」
いつもよりトゲトゲしい言い方になる。
「わ、わりい・・・」
そんなすまなそうな顔したって、許さないんだからね・・・
「・・・ゴメンね。」
「え？」
いきなり謝られるとは思わなかったのだろう。
立ち止まると驚いた顔をして私の顔を見る。
そんなにジロジロ見ないでよ・・・隈が目立つでしょ・・・
「・・・急に、帰っちゃって。由美さん、心配してなかった？」
「・・・お前が走ってくのが見えたらしくて、お前が帰ったあと怒られた。『麻理子ちゃんになにしたのよっ!?』って」
「ゴメン・・・・・・」
やっぱり由美さん、見てたんだ・・・
「俺が悪かったんだ。いきなりあんな話・・・悪かった。ゴメン」
真面目な顔して頭を下げる。
「・・・大丈夫。私こそ、パニクっちゃって、みっともなかったね・・・」
謝られるのは、苦手なんだ。
「・・・行こ？学校、間に合わなくなるよ」
「・・・おう。」
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Julia(プロフ) - 由佳七助さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (
レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
Julia(プロフ) - かにゃらさん» コメントありがとうございます！精一杯書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします！ (2015年11月18日 20時) (レス) id: 6839502298 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2015年11月17日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
かにゃら(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2015年11月17日 22時) (レス) id: be96a66f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Julia | 作成日時：2015年11月17日 20時
