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ep22 ページ22

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校門をぬけて、しばらく歩いていると、僕を待っていたのかいまだ立ち話をしている彼女らが見えた。



ちょっときて、とはじめて声をかけられて、僕は極限まで嫌そうな顔を作り、その言葉に従った。




コンビニの裏の、人目のつかないところに連れられて、りょうすけに告げ口したのか、と問いただされた。



バカばっかり。子どもじゃないんだから。





僕は返事もせず、俯いたままここから離れる方法を考えた。


じっとアスファルトを見つめて、彼女らの声を意識から遮断する。






どん、と勢いよく肩を押されて、

まさか、手を出すと思っていなかったから受け身をとれず、はでに転んでしまった。


膝を擦って、うっすら血が滲む。




うるさい笑い声に、

ぎゅって唇を噛み締めて、涙をこらえた。







「えっ、ち、ちねん!!どうしたの!!」




さっき別れたはずの男が、荷物を投げ捨てて大きな声を出した。




ほんとは今頃、部活をしているはずなのに。




後ろから僕の肩を掴んで、ぐっと自分の元に引き寄せた。


僕に危機が迫ると、彼は魔法がつかえるようになるのだと僕は確信する。






「え、なに、なにこの状況。なにされた?え?」



軽いパニックに陥った彼が、女子グループを見上げて、また僕に視線を戻し、


擦り切れた僕の手を掴んで、「ああ、かわいそうに、誰がこんな.... 」と泣きそうな顔を作る。






「いや、ちねんくんが、勝手に、」


と口々に言いわけをつくる女たちをかるく睨みつけると、それを見た涼介が僕の前に立った。





「こういうの、やめてもらえませんか?」


落ち着いた口調で、いや、彼はもう絶望に近い表情をしていた。




「俺、ほんとに、知念にかすり傷一つ付けるのも嫌なんです。俺は知念がこのかわいいままでいてくれたら、死んでもいいってくらい、そのくらい、大事だから、だから、触ってほしくもないし、むしろ視界に入れるのもやめてもらいたいくらいで、」




長ったらしく気持ち悪いセリフにドン引きした女たちは、引きつった引きつった表情を浮かべて、どこかにいってしまった。





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彗桃(プロフ) - 男に絡まれる知念ちゃん、不憫ですが可愛くて涙出てきました(;;)なん様の書くやまちねだいすきです! (2018年1月22日 2時) (レス) id: 89eb2c9c11 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - 初めまして!なん様の書くちねんちゃんが可愛すぎて、何度も何度も読み返しております、うふふ。これからも妖精ちねんちゃんと溺愛やまだくんを楽しみにしております! (2017年7月16日 20時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - ぷよぷよさん» コメントありがとうございます(^^) 宝物って表現かわいいですね、、かわいいやまちね書けるようにがんばります! (2017年7月16日 19時) (レス) id: 8f0c21e9ab (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - ぁぃさん» リアル知念くんの話し方が妖精なんでしかたないですね....コメントありがとうございます! (2017年7月16日 19時) (レス) id: 8f0c21e9ab (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - ゆーきさん» いえこちらこそいつも読んでくださりありがとうございます( ; ; ) (2017年7月16日 19時) (レス) id: 8f0c21e9ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なん | 作成日時:2017年1月11日 0時

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