【ONE PIECE】チート少女は守りたい (ページ6)

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運命の選択ページ6

凛の横に座っている虎が悲しそうな顔をしているのが見えた

「頭の回る妹を持つのも大変ですね」

凛は一瞬ふと目尻を下げるとまた真剣な顔に戻る

「僕たち双子は守護神という役割とともに転生対象の次に生まれる世界を決める役割も持ちます」

「単刀直入にいえば、僕たちとAは、また離れることになるのです」

凛が心を読めるといったとき
「この空間にいる間」という言葉でわかってしまった

虎が私と凛が話しているときに、自分の袖のなかを確認して悲しそうな顔をしてからそわそわとしているのも見えていた

時計かなにかを持っていたんだろう

タイムリミットがあるとわかってしまったから

「そんなに悲しそうな顔をしないでください、...今からあなたに選択肢を出します。それは、兄としてでも守護神としてでもない。凛としてです。」

「1つ今までの記憶全て、ようはこの空間にいた間の記憶と、生きていた間の記憶を完全に抹消し父さんや母さんのいた世界に幸せな家の幸せな子供として生まれ直す。これは、特別に一生の幸せが約束される」

凛はそういうと、Aは自分が僕らの妹だということも忘れてしまうのですがね、と呟いた

次は虎が二本の指を立てていった

「2つここにいた頃の記憶だけを消去し父さんと母さんが存在しない世界に十六才の少女として転身する」

そう話す虎は私と目をあわせてくれなかった

「そして

「「3つ父さんの愛したONE PIECE の世界へと全ての記憶と加護を持ち転生する

　ただし幸せの保証はない。
　そして、その世界で死んだとき、Aの魂がもう一度転生することは

　原則、不可能とする」」

「さぁ、どれを選択しますか？我らが愛しき人の子よ」

どれを選ぶかなんて、聞かなくてもわかるでしょうに

私は

強くなりたい

一人でも幸せを守れるように

『3つ目を選びます』

「「そういうと思った」」

二人はさっきの悲しそうな顔なんてなかったように笑っていた

それは

お兄ちゃんの顔だった

「あーあ。何でこうも俺らの妹は、強い子になっちゃったかなー」

『私は強くなんてないよ。だから強くなりたいんだ』

「兄としては危険なことに足を突っ込んでは欲しくないんですがね」

『ごめんね、お兄ちゃん』