【ONE PIECE】チート少女は守りたい (ページ5)

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虎と凛ページ5

この呪いから

　解放された

「天上から見ていましたが、Aの泣いたところなんて見たことありませんでしたよ」

メガネの兄さんは私を撫で続けながら言う

「いや、泣けなかったんですよね」

私はもう一人の兄さんの胸に顔を押し付けながらコクコクとうなずく

「いくらでも待ちます。好きなだけ泣いてください」

兄さんの手の暖かさにまた涙があふれてくるのだった

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「やっと泣き止んだな！流石に妹がずっと泣いてんの見てると心が痛ーからな！あと、その元気な方ってのやめてくんねーか？俺は虎鉄っていう！虎って呼んでくれよな、俺も妹ちゃんのことAって呼ぶからよ！」

少し間をおいて

「ちなみにメガネのは凛時っつうんだ。凛でいいぜ。」

まだ赤い目で凛の方を見れば苦笑しながら頷いてくれた

『りん...とら...！』
嬉しくなって名前を呼べば、自然と口角も上がる

「「っ～///」」

何故か二人は顔を手で隠している
なんでだろう？

「はぁ...。そういえば、まだ言ってませんでしたね。Aがこの空間にいる間、僕たちはAの心を読めます」

ため息をついたあとに凛が思い出したように言う
だから私の思っていたことがばれていたのか

思ったことすべてを口に出していたのではと心配していたが良かった

まぁ、そんな話は置いといて

兄さん二人の前で、背筋を伸ばし正座をする

　『ありがとう』

そのまま自分の前に手をおき頭を沈める

いわゆる

土下座だ( ・`ω・´)ｷﾘｯ

泣いたら、心の中に突っかかっていたものがとれて、

一気に気分が上昇した

多分、元の私はすんごいふざけた奴だったんだろうと今になって自覚した(笑)

「ちょっ、土下座なんてすんなよ！すっげー綺麗な土下座だけど！俺らそこ求めてないし！」

「そうですよ。僕たちはただ、Aの気持ちに正直になってもらおうとしただけです」

兄さん達がかけてくれる言葉はいつも暖かい

でも、今の私はずっとこれに甘えていられるほど

強くもない

凛はまだいいが虎がとても慌てている
そんな中私は暫く頭をあげなかった

虎がやっと少しは落ち着いた頃

ゆっくりと顔をあげた

凛は真剣な眼差しでこちらをみつめている

『ずっとここにいられる訳じゃないんでしょ？』