【ONE PIECE】チート少女は守りたい (ページ4)

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呪縛ページ4

『あなた達がお兄さん...？でも、私には兄なんていないはず、で....。』

だが、兄が二人いた、ということが事実なら父さんと母さんの言っていた言葉も辻褄があう

「混乱するのも無理はないと思います。...母さんも父さんも、僕らのことをあなたに話そうとはしませんでしたから。」

メガネの方の兄さんが私の肩をさすってくれる

何でだろう
兄さんは笑ってるはずなのに、
とても悲しそうに見えた

「親父のことだからおーかた、これ以上自分のキャリアに傷をつけたくない、とでも思ってたんじゃねーの？」

間延びした声ではあるが、元気な方の兄さんの言葉にも怒気が孕まれている

兄さん達を救ってくれたなら、...何で私を助けてくれなかったの？

神様

考えちゃいけないことだとはわかっているけど、やっぱりそう思ってしまう

フワッ

体が暖かいもので包まれる

『っ兄...さん？』

元気な方の兄さんが私を抱き締めていた
メガネの方の兄さんも私の頭を撫でる

「僕たちを助けてくれた方は強い力を持つ神様じゃない。生きているものには干渉出来なかった...だ
からって、Aが助けられなかった理由にはならないが」

「いきなり俺らが出てきて、あなたは死にましたそして俺らがお兄ちゃんです、何て言われてよくわかんなくなるのはしょうがねーことだと思う。殺したのが自分の母親ってのも原因だろうし、信用できないのもスゲェ分かる。」

二人は優しく話しかけてくる

「でも、今は

「「泣いていいよ」」

ポロリ

あれ？

涙なんてなくなったと思ってたんだけどなぁ

涙があふれて

とまんないや

『ふ、うぁっぐ、う"、ぁあ"あぁっぐ、、ぅああ、ああ"あ、っあぅ』

兄さんの胸に顔を押し付けても
涙はとまらなかった

『っいやだっ、、たぁっ！くる、し、くてっだ、れ、も"たすけて、くれなっがった！こわかったっ、、こわ"がったぁ...！』

　

「怖かったよな。苦しかったよな。
　逃げたくても、幸せなあの頃がちらついて、
　

　逃げれなかったんだよな」

　兄さんの言葉が胸に染み込んでいく

　今この瞬間

　私は

　