【ONE PIECE】チート少女は守りたい (ページ3)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:1,605 hit

お兄ちゃんページ3

ゆっくりと、意識が覚醒していく

目が覚めて、最初に見えたのは

肌色

『！？』

「お、目ぇ覚めたか。おーい、起きれるか？」

肌色はすぐに遠ざかっていった

目を覆うように手がおかれていたようだ

声の指示にしたがって起き上がる

背を支えながら起こしてくれたのはさっきの声の主みたい

「自分が誰だが分かるか？お前の名前は鏡 A。女で16才。まぁ、正確には享年16だけどな」

体勢をたてなおしてから声の主の方を向く

そこにいたのは純白の着流しを着た青年だった。多分、世間一般で言う超絶イケメンとやらだと思う

さっきの体勢からして、もしかして私は、このイケメン君に膝枕をされていたのだろうか

この世のものとは思えない美貌をもつ青年は、何故かそばにいると安心できる雰囲気をまとっていた

『？』

青年に気をとられて気付かなかったが今私がいるのはただただ真っ白な場所

奥を見渡せばただただ真っ白な空間が広がっていた

あれ？いやいや、広がっていた、じゃなくて。普通に考えて現代日本にこんな場所あるわけない。

てか、この人享年って言わなかったか！？
...久々にここまで他人に興味を持った気がする

「いやーイケメンとはうれしいねぇ！さっすが俺様の妹ちゃんだぜ！」

『はい！？あの、え、？』

声に出てた？てか妹？どう言うことだ？

「何困らせてるんですか！いきなりこんなとこつれてこられて、慌てるのも当たり前ですよ」

？イケメン君の声？でも雰囲気が違う？

「そこのヤツと僕は違う者ですよ。」

また声に出てた！？

「妹ちゃんがここにいる限り、俺らは妹ちゃんの思ってることがわかるんだよっと！」

なに、それ？神様？なんなの？

「まぁまぁ、落ち着いてください。今から事情をお話ししますから」

メガネを中指で上げながらこちらに向かってきたのはイケメンさんそっくりの男の人

「まず、そこに座って下さい。パニックになっていながら理解できる話でもありませんので」

==========================
二人から聞いてわかったことが沢山ある。
簡潔に言ってしまえば、

私は死んだのだ。

そして、彼らは私の実の兄であること。一卵性の双子だからこうも似ているらしい。
彼らは出産の際上手くいかず、母さんのお腹から生まれてすぐに死んでしまったらしい。

それをかわいそうに思った神が目をつけ、輪廻転生の輪から彼らを連れ出し、守護神に転生させたのだと言う。