新たなメンバーら �� ページ10
[いつまで僕を待たせる気だ。一之鳥歩霧だっけ。十分前集合は基本ではないか]
教室。黒板にはチョークで太くしっかりと、[[歓迎会！！]]なんてかかれている。
机十席分をテーブルになるよう横二列、縦五列に並べてあり、料理がずらりと並んでいる。
[あと、雪桜は席を離している。彼女が料理をつくった]
自己紹介で桐山 立綱と名乗ったその青年は、教室に入って見たときには窓際で分厚い本を読んでいた。
眼鏡をはめているが、だて眼鏡らしい。
もしかしたら、こいつもナルシストじゃないか？と思っていたら、
[ココがはめてみたらと言ったら、皆まで便乗してきたのだ]と目くじらをたてて怒っていた。
[ガリレオ！ 嫌なら外していいよ。ボクが許してあげる]
[いや、その言い方が苛立つ。やめておこう。それよりも、雪桜がかえって来なければ写真が取れないな]
[それもそうだ。どこへ行ったんだ]
アヤマリーは腕を組んで考えている。
筋肉の塊が際立って見える。
[ばっかじゃないの！ 阿矢間、デリカシーってものがあるでしょ]
生希の怒声にアヤマリーは腕をほどいて縮んだ。
[私、見てきてもいいですか？ 苦しんでるかも]
紫織のサイドテールが上下に振れている。
場が静かになった。
[あいつ体調崩したのかよ。ちょっと俺、トイレ行ってくるわ]
新しい仲間と顔を会わせたことによる緊張だろう。膀胱が音を上げて切れそうだ。
[あゆん、覗きじゃないよね]
[あ、あったり前だろ！]
なにを言い出すんだ。
体調が悪いかもしれないやつに対して空気読めなさすぎだ。
[だったら、隼人も一緒ね]
[僕がどうして？ 魔王のために力を蓄えているのにね]
ココやんの言葉への返事でわかったが、隼人ってやつ本当にそっち系ね。
[ボクは日常のなかでも力を発揮するのはも勇敢な勇者の務めだと思うな。ゆ・う・しゃ・様]
ココやんが隼人に向けて語りかけると、隼人は赤い髪をかき揚げた。
[そうだな。行くぞ、歩霧]
隼人、、、、、、チョロすぎだぞ。
いつか詐欺に遭わないのか心配をしていると、
[私はやめた方がいい？]
[そうだね。代わりに先生を呼んできてね。雪ちゃんの体調が悪いかもしれないことと、歓迎会を始めるって]
[うん]
紫織が教室を出たあとに俺と隼人は教室を出た。生徒会長のアヤマリーよりもココやんの方が力あるな。
[歩霧、実は]
隼人は隠し事を躊躇うように下唇を噛み、頭をかいた。
[女子トイレと男子トイレには距離があるんだ]
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ゆい(プロフ) - norio117さん» いつでも返信します！評価、ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (
レス) id: bf5077db51 (このIDを非表示/違反報告)
norio117(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: bd732d3351 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - norio117さん» 凄く引き込まれるようなお話でした。 また、文章とか分かりやすくて、素晴らしかったです、タイトルから話まで興味をそそる内容でしたので読ませていただきます。作品の申請お忙しい中、ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: bf5077db51 (このIDを非表示/違反報告)
norio117(プロフ) - オリジナルです。 (2018年7月18日 18時) (レス) id: bd732d3351 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます。せっかくアイカ様にいただいたものなので、伝説に残るようがんばります (2018年6月27日 18時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海苔男 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2018年6月17日 22時
