新たなメンバーら ページ9
[そんで、こいつが噂の一之鳥 歩霧ってことか]
筋肉質でがたいのよいその男の声にどうしても圧倒されてしまう。
[彼がアヤマリー。山中 阿矢間だから]
[小湖、そのあだ名だせえよ]
アヤマリー(面白いから使わせてもらおう)は手に持っていた物をこちらへ投げてきた。
それをキャッチすると、ひんやりと冷たさが広がっていく。
手を広げる。オレンジジュースと書かれた缶であった。さすがに自動販売機はあるのか。いや、家で冷やしただけかもしれないな。
[ま、お前の歓迎会だ。自己紹介するか。俺様が山中 阿矢間だ。この学校の生徒会長。八人しかいないが]
[わ、私は龍弥 紫織です。趣味はこう見えて、裁縫です。これ、、、歩霧くんに]
ハンカチだった。
左にサイドテールをもつ茶髪で、小柄な体格である。ずっとアヤマリーの後ろに隠れているのが少し気になるが。
[ボクはむにむにって呼んでる。ほっぺたプニプニで可愛いから]
小湖は紫織の頬をつねっていて、アヤマリーの後ろに紫織、その後ろに小湖となっている。夏にそんな重なって暑くないのだろうか。
[あゆ、引かないでくれよ。いつもこいつらはこんなものさ。みんな彼女、みんな彼氏みたいな]
[あ、彼はナルシストの西院 隼人。ボクが思うなかで一番の変人だよ。あゆん、気を付けてね]
隼人は赤い髪を首元まで伸ばして、スレンダーでモデルのような体型だ。人差し指をおでこにあてて格好つけている。
ナルシストなのは間違いない。
初対面でもそう思った。
[ちょっとあなた！ 虫ごときでなに叫んでるの？ビックリしたじゃない]
ロングヘアーで黒髪、背は小湖より少しだけ低い。髪を紺色のリボンで留めている。
[その人はね、オタク]
[かぁぁ！！オタクってなによ。
顔をスイカの中身のように真っ赤にして、瞳に火をつけていた。
[一文字飛ばしで逆読みだよ。お.た.く.ってなるでしょ]
[オタクってなに？]
紫織がやっとアヤマリーから離れて、紫織から小湖も離れた。紫織の透明な質問を誰もが無視する。閑散とした冷たい空気が舞っていた。
[ふふふ、オタクっていうのは勇敢な戦士！戦場に向けて闘心を燃やして日夜いや、夜夜汗水を垂らす野郎共のことだ]
と隼人は髪をいじりながら答えた。
熱を込めたその眼窩はまるで太陽のように輝いていた。
[そうよ。誇り高き野郎共、、、、、、って私は女よ]
その声は毛虫の件よりも大きな声だった。
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ゆい(プロフ) - norio117さん» いつでも返信します！評価、ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (
レス) id: bf5077db51 (このIDを非表示/違反報告)
norio117(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: bd732d3351 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - norio117さん» 凄く引き込まれるようなお話でした。 また、文章とか分かりやすくて、素晴らしかったです、タイトルから話まで興味をそそる内容でしたので読ませていただきます。作品の申請お忙しい中、ありがとうございます！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: bf5077db51 (このIDを非表示/違反報告)
norio117(プロフ) - オリジナルです。 (2018年7月18日 18時) (レス) id: bd732d3351 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます。せっかくアイカ様にいただいたものなので、伝説に残るようがんばります (2018年6月27日 18時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海苔男 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2018年6月17日 22時
