【HQ!!】烏野に入った可愛すぎる新マネージャーは澤村さんの妹だそうですよ

ep.35 ページ36

日向「月島に勝ってちゃんと部活入って、
お前は正々堂々セッターやる！

そんでおれにトス上げる！

それ以外になんかあんのか！？」


日向くんの言葉は、
きっと、影山くんの心にきちっと届いたと思う。


だってほら、もう影山くん、
怯えた表情してない。

よかった。





そう、安心しかけたとき。

月島「――そういう…
いかにも「純粋で真っすぐ」みたいな感じ、
イラっとする。

気合いで身長差は埋まらない。
努力で全部なんとかなると思ったら、
大間違いなんだよ」


日向「？」
大地「…？」


『蛍くん…？』


なんだろう、今の蛍くんの表情。
なんだか冷たい目をしていた。


何か、あったのかな。

今度、もし機会があれば聞いてみよう。




今はそれより、


試合だ。




影山「田中さん！」

田中「任せろ！」



ボールはきっちり、影山くんのところへ。



田中・日向「「俺に上げろ！！」」

影山「田中さ…」





日向「影山！！！」





そこで大きく飛ぶ日向くん。








日向「居るぞ！！！」









それを見た影山くんの目が変わった。



影山「っ…！」



田中さんに上げるはずだったトスを
ギリギリのタイミングで日向くんへ。


日向くんの手に当たったボールは
そのままへろんっと蛍くんたちのコートへ。


日向「アッブねー…。
空振るトコだった…」





影山「お前何をイキナリ」
日向「でもちゃんと球(ボール)来た！！！」



影山「『！』」



周りの驚きの表情や空気なんて放ったまま、
日向くんは続ける。


日向「中学のことなんか知らねえ！！
おれにとってはどんなトスだって
ありがたぁ〜いトスなんだ！！

おれはどこにだってとぶ！！
どんな球(ボール)だって打つ！！

だから、




おれにトス、持ってこい！！！」

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