【HQ!!】烏野に入った可愛すぎる新マネージャーは澤村さんの妹だそうですよ

ep.28 ページ29

お兄ちゃんが出てきて、
帰るか、というから少しだけ待って欲しいと伝えて、
話しながら月島くんを待つ。



月島「澤村さん」


その言葉に振り返る。…お兄ちゃんも。


山口「あっ、いや！
妹の方です、すみません」

大地「ああ、そうか、すまん」

月島「いえ…」


そういう二人になんだか申し訳なくなって、



『じゃあふたりとも、私はAでいいよ！
ややこしいもん！』



と言った。


山口「え、じゃあ俺も忠でいいよ！」

月島「…僕も、好きに呼んでいいから」


『ええと、じゃあ…嫌じゃなければ、
忠くんと、蛍くん！ で、いいかな？』

山口「うん！ よろしく」

月島「ハァ…まぁいいや。

それで、話なんだけど、
明日戦う一年のこと、もう少し詳しく聞ける？」


『う、うん、もちろん！』


影山くんの中学時代。

日向くんの中学時代。

この間のこと。

私が影山くんに言ったこと。

影山くんの「独力」な考え。

バレーは、「繋ぐ」スポーツだということ。


そのあたりを全部話した。


話すべきことを全て話し終わってふたりの方を見ると、納得がおだった。


…あの二人に教える時、話す時とは大違いだ…。


まぁ、さすがに日向くんや影山くんは一般クラスだし、
特進のふたりの方が理解できないなんてことはないか。


話し終えたところで月し…蛍くんは
ふーん、と興味なさげに言った。


月島「山口、帰り、ふたりの練習覗くぞ」

山口「えっ！？ ちょ、ツッキー！」



月島「うるさい。
すみません。お疲れ様です。
Aも、また明日」



『うん、明日ねー！』

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