ep.23 ページ24
『ただいまー…』
大地「ははっ、さすがに声がくたくただな。
お疲れ」
いつもと同じように笑うお兄ちゃん。
私よりもちゃんとした�牘親悪瓩靴討襪里法△匹Δ靴討修鵑並領呂△襪鵑世蹐Α�
大地「A？」
『ん…、ちょっと待って…』
作らなきゃいけないのは、わかってるんだけど…。
お兄ちゃんもきっとお腹すいてるだろうし。
『わかってる、んだ、けど…』
大地「…A？ もう寝るか？」
『ううんっ！ だってお兄ちゃんのご飯も作らなきゃだし、
私もお腹すいてるし…』
大地「んじゃあ、今日は兄ちゃんが作っとくから、
風呂入っといで。ちょっとは目、覚めるだろ？」
そう言ってくれるお兄ちゃん。
でも部活終わりで疲れてるお兄ちゃんにそんなことさせちゃっていいのかな…。
大地「いいからいいから！ たまには俺もやんないとな。
いつもお前にばっかりやらせてるから。
たまには休んでも罰はあたらないって」
そう言って笑ってくれるお兄ちゃん。
…うん、今日は甘えちゃおうかな。
『じゃあお願いします』
大地「はいはい」
やっぱりお兄ちゃん、優しいなあ…。
湯船にちゃぽんと身体を沈めるとじんじんとしびれるように身体が温まり、
今までとても冷たくなっていたことがわかる。
『うぅー…』
やっぱ、四月になっても寒いなあ、ここは。
生まれた時からずっとここだし、慣れたけど。
でも、やっぱり寒いと体調に気をつけなきゃいけないから大変だな。
何より、お兄ちゃんに心配かけちゃう。
小さいころから仕事が忙しかった両親は、
私たちが起きるより早く仕事に行って、
私たちが寝た後に帰ってくるのが当たり前だった。
海外に行くことも多くて、
お母さんやお父さんとの思い出は少ない。
そのうえ身体が弱かった私は
一人ではできないことが多くて、
それをネタに中学ではイジメられたりもしていて、
いつもお兄ちゃんが一緒に居てくれた。
優しくて、かっこよくて、頼りになる。
それが私の自慢のお兄ちゃん。
少しでもお兄ちゃんに恩返しがしたいと思って、
家事とかも全部一通りはできるようになって
せめて、せめてこれ以上迷惑とか気苦労とかはかけないようにしたいと思ってるんだけど…。
やっぱり、こんな風に迷惑かけることが多い。
お兄ちゃんに助けてもらってることがとっても多い。
あの時の思いが、頭をかすめる。
やっぱり、強くなりたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 656人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中村茜雫(プロフ) - ゆの。さん» ゆの。様 コメントありがとうございます！そんなこと言っていただけるなんて光栄です……！！遅筆ではございますが今後も書いていくつもりですのでどうぞよろしくお付き合いくださいませ！ (2020年6月10日 9時) (
レス) id: 928f90edf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。 - こんなに感動的な作品見たのはじめてですほんとにほんとにむっちゃ泣きましたこれからも頑張ってください (2020年6月8日 21時) (レス) id: 0a11d50d25 (このIDを非表示/違反報告)
中村茜雫(プロフ) - 直美さん» 直美様 ご指摘のほどありがとうございます。確認、のち修正いたしました。 近いうちに全て確認の上修正を入れさせていただきます。以後このようなミスがないよう注意いたしますので、よければ今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年9月16日 21時) (レス) id: 928f90edf9 (このIDを非表示/違反報告)
直美(プロフ) - いきなりすみません。ep.5の主人公の名前が変換出来ていない様なんですが。間違ってたらすいません。 (2018年9月16日 19時) (レス) id: a1fa029001 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：中村茜雫 | 作成日時：2015年6月21日 20時
