【HQ!!】烏野に入った可愛すぎる新マネージャーは澤村さんの妹だそうですよ

ep.12 ページ13

考えて、


考えて、


考えて出した答え。


…よしっ！



『お兄ちゃん…じゃなくて、
キャプテン、菅原先輩、田中先輩！

あの、私、日向くんや影山くんにアドバイスしたいと思うの。


もちろんさっきのはいいことじゃないし…、
というかむしろ全面的にあの二人が悪いと私も思うけど、

二人ともただ単にヤル気がありすぎるだけだと思うから。

私は二人にアドバイスしてきたい。



でも、これは、
私からお兄ちゃんへのお願いじゃなくて、
新入りのマネージャーとして、
烏野のバレー部主将に対するお願い。


だから、もちろん先輩達がそうすべきじゃないって言ったら私はそれに従います。

でも、だからこそ、お願いします』


そう言って頭を下げる。



これが私なりのけじめ(？)だ。



多分、これからもたくさんの立場が
私にはある。


マネージャー、主将の妹、副主将の知り合い。



だから、こうやってその時その時に合わせた立場で、
ちゃんと頭を下げたりって言うのも、
必要だと思うんだ。



田中「俺はもちろん賛成っスよ！
一生懸命考えたっぽいし、
それにあいつらにも協力者が必要な気もするし！」

菅原「…うん、俺も賛成。

こういうアドバイスとか、
上の学年から言われると無理やり納得するしかないことでも、
同級生に言われると、
自分でちゃんと納得しなくちゃいけないから、

すごく価値のあること考えてくれると思う。


大地は？」





お兄ちゃん…！






大地「お前が考えてその答えについたなら、
俺は何も言わないから。

アイツらにしっかりアドバイスしてやってきなさい」




そう言って、
ふっと笑った。



『…！ うん、ありがとうお兄ちゃん！』



そう叫んで、私はそのまま体育館を飛び出した。

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