式神、妖刀の使い手は男装陰陽師【ゲゲゲの鬼太郎】[再発]

紅月と夢主 ページ50

{神凪side}

血が足りてぇ···札と刀に血を送る為に無理して傷を負ったのが祟ったか···

紅月『おいおい、俺の認めた女がそんなんでぶっ倒れるなんざ
なってねぇなぁ？』

紅月···

紅月『まぁ、今回は俺らを引き剥がした奴に運がなかったな
お前の美味なる血を少し味わえたんだ
それはいい仕事をしたな』

好きで血を与えたんじゃない

奴のモノになるのが嫌だっただけだ

紅月『まぁ、そうだな
お前を手にすることはすなわち世界を手にするに匹敵するからな
枢木一族の血は代を重ねることにその力を増している
迂闊にその血を与えるのは辞め時な
いつか、妖怪に食い殺されるぜ』ｹﾀｹﾀ

そう良い奴は笑う
平安京を荒らした鬼の言葉は重い





肝に銘じておく

紅月『そうだ
お前は歴代の神凪の中でも美しく
そして···俺の最も愛した初代によく似てる
故にお前に協力してるんだ
だから···』

ｶﾞｼｯ！

紅月は俺を引き寄せ耳打ちする

紅月『お前を他の妖怪になんて渡さねぇよ···』ﾋｿｯ
















神凪「···!!」ﾊｯ

そこで俺は目を覚ました

目を覚ますと俺の寝室だった

弥雲達が運んでくれたのか？

神凪「···」

俺は···まだ誰のモノになる気は無い

この小説の続きへ→←妖刀の主

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す