永遠の王と呼ばれた者は人をこよなく愛する【ワンピース】Ⅲ (ページ8)

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王の生い立ちページ8

セシル「俺の国では王が決まるのが少し特有でな···
なんて言えばいいか···
生まれ方も普通の人に比べると違うんだ」

コラソン「···？
どう違うんだ？」

セシル「···王の素質を見抜く為に王宮では母親の腹から子を取り出し神水と言う水に入れて育てるんだ」

ルト「!?
待てよ！
母親が産むんじゃないのかよ!?
態々、母親の腹を裂いて子供を取るなんて···！」

セシル「それが俺らの国でのやり方なんだ
そして、水の中で俺らは育ち王としての素質の無い子供は···そのまま神水の中で死ぬんだ」

コラソン「···!!」

セシル「王の素質を持って生まれる子は僅かなんだ
俺や兄弟が居るのは希少なんだ
俺が王になる前は他国との戦が多くってな···
兄はその戦争に出て帰らぬ人になってしまったんだ···」

ルト「···何で？
確か···セシルは···」

セシル「俺と兄弟と先代国王の違いはそこだ
俺は···俺のような国王が以前、居なかったのかと調べて見つけたんだ
その中に10人しか居ないが"永遠の王"と呼ばれていた国王達が居たのを知ってその人達になる為に俺は厳しい訓練を超え様々な種族の人達と手合わせをして聖なる力と魔の力を手に入れたんだ」

ルト「···それが···セシルの力の源ってわけか？」

セシル「···だが、俺はとんだ間違いを犯してしまった」

ルト「？」

セシル「···永遠の王になると言うことは···
"歳を取らずに死ぬ事も許されない者"だと···」

ルト「それって···!!」

コラソン「不老不死···って事か？」

セシル「···そうだ···」