真夜中の賭け

gamble ページ43

ドアに寄りかかっている父。




父「俺の大事な娘なんだ。優しく、丁寧に扱ってもらわないと」






「あんたは、、、、






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あんたなんか！！！一度も父親だと思ったことない！」







「ずっと私にはお母さんだけ。あんたなんか家族だと思ったことない。」






父「13の時から変わってないね〜




お前のせいでお母さん飛び降りたんだろ？



今、植物人間状態なんだろ？」






隆「ではあなたはAを人形として扱いたいんですか？自分のそばにいて欲しいから。本当は見捨てて欲しくないだけですよね？」







隆「母とたかひろくんがいてそれなりの職があって新しいカタチで家族になって前の家族は？あなたにとってなんなんですか？」







隆「Aを初めて見た時。泣いてたんです。彼女。」






「え？いつよそれ。」





私の質問はお構い無しに話していく。








隆「今までもこれからも彼女の中の悲しみは消えないと思うんです。でも




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いつか悲しみが消えるようにこれから俺が守ります。」








これまで睨んでいた父を見るとあの時の優しい笑顔に戻っていた






父「ははっ。俺の負けだ。隆弘くん。これからAを幸せにしてくれるか？」






隆「えっ？じゃあ今までのって、、、」






父「あ、演技。隆弘くん。これからこの気難しすぎる娘をお願いしてもいいかな？」






隆「もちろんです！！」







父「ありがとう。もう遅いんだから泊まって行くか？」






隆「ありがとうございます。是非、、、」







「いや、待って？私の家、、行こ？だめ？」






隆「いや、その上目遣いずるい。帰るぞ。」







母「あ、付き合ったのね〜おめでとう。
Aさん。幸せにね」






「ありがとうございます。また来させていただきますね」






母「うん。待ってるわ。」






隆「じゃあ、またな。」

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