詰め込み短編 (ページ1)

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痛い。痛い。

『ここも引っ張ったら取れそうだね！』

やめて、やめて、もうやめて。

『コイツ髪もう全部抜けやがった。楽しくないな。』

辛い悲しい酷い怖い！！！！！

× × ×
『わー！ありがとうママ！テディベアだー！』

いいな。

『やった！ボールだ！母さんありがと！』

いいな。いいな。優しく遊んで貰えていいな。

私だけ一人ぼっちになっちゃった。

『母さんー！このおんぼろ人形捨てろよ！』

『そうだよ！ママこんな要らないお人形さん捨てよ！私テディと遊ぶんだ～♪』

『・・・。』

酷いね。私もう動けないや。このまま捨てられるのかな？

｢いっしょにあそぼ？｣

だあれ？

｢あなたは私、私はあなた。｣

遊んでくれるの？

｢うん、あそぼ！｣

やった！遊んでくれる！遊んでくれる！
× × ×
『ママ、ママ、たす、け』

｢あんまり動かないでよ？ママどこ？｣

『母さん、！母さん助けて！！！』

｢ママはどこ？｣

私はもう一人の私とくっついたの。
きっとママならいい子って遊んでくれる。ママは私をこの家に連れて来てくれた。ママなら私を認めてくれる。ママ。どこ？私はここだよ！

『・・・私の子供を返して！！』

なんでなの？私はこんなママ知らないよ？これじゃさっきのヤツらと一緒だよ。

『返せ！！！』

｢ママ！あそぼ！｣
｢え・・・？｣

気が付くと私は目を閉じていた。いつの間にか。聞えるのはママの泣いてる声だけだった。

｢ごめんね。ママ｣