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((your side))
侑李に色んな所に連れて行ってもらって、充実した休日。
どこか温かくて、なぜか懐かしさを感じた。
侑李｢...着いたよ｣
A｢ここって....｣
侑李｢ここ、綺麗でしょ。お花がいっぱい咲いてる庭園。｣
A｢お花に囲まれてる！どれも可愛いお花ばっかり｣
2人でベンチに腰掛けるとなんだか少し胸が痛んだ。
侑李｢今日、楽しかった？｣
A｢うん！とっても！いい思い出になったなぁ...｣
侑李｢...そっか。良かった。僕を思い出にしてくれてありがとう。｣
侑李くんは切なげに微笑んだ。
....あれ？....え、なんで....嘘....
一瞬、視界がぐらりと揺れて....思い出した。
A｢....侑李｣
侑李｢え....｣
A｢....私....記憶がなくなる前....侑李と....｣
侑李｢ふふ、思い出してくれた？｣
ゆっくり頷いた。
あの夜、この庭園のベンチに座って、侑李と星空を眺めた。
それからの記憶は....もう、ない。
侑李｢ありがとう。僕はちゃんとAの思い出になりたかったんだ....｣
A｢....そっか。思い出させてくれてありがとう。....侑李は私の大切な思い出だよ。｣
侑李｢僕は、記憶は消えてしまうけど、永遠には眠らない道を選んだんだ。｣
A｢....｣
侑李｢Aには、また幸せに生きて欲しかったから。だから....今、涼介と幸せそうで本当に嬉しいよ。｣
A｢....ありがとう｣
侑李｢末永く、お幸せにね。｣
A｢うん！｣
侑李｢なんかあったら頼ってよ。Aの秘密も知ってるわけだし。｣
A｢うん。よろしくね。｣
侑李｢さて、帰ろっか。｣
A｢うん！今日の夜は餃子にしよっと。｣
侑李｢やった！早く帰ろ！！｣
侑李の応援もあって、どんな運命が待っていても今をしっかり生きようと思えた。
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2018年5月19日 18時
