#10 カルマの時間 ページ12
6時間目の小テスト。異様なブニョンブニョンという音が教室に響いていた。
「......あれは...壁パン?」
さっきの業の煽りで苛ついているのだろうけど、
生憎触手が柔らかいせいでパンチになっていない。
「ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー!!小テスト中なんだから!!」
「こ...これは失礼!」
あーあ...岡野ちゃんがキレた...
殺せんせーがパンチ辞めたのは良かったけどね...
「よォ業ァあのバケモン怒らせてどーなってもしらねーぞー?」
「またお家に籠もってたほうがいいんじゃなーい?」
「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん寺坂、
しくじってちびっちゃった誰かと違ってさ」
ん?ちびった?ちび...
「ふふ...wち...ちびっちゃった...w」
「な!ちびってねーよ!!成瀬も笑うな!テメー等喧嘩売ってんのか!?」
寺坂...そんな大声出したら...
「そこ!大きな音を立てない!」
ほらね。
「ごめんごめん殺せんせー、
俺もう終わったからさ〜...ジェラート食って静かにしてるわ」
「え」
チッ...狙ってたイチゴ味取ったの業か...
「そっ...それは昨日先生がイタリア行って買ってきたやつ!」
「「「(お前のかよ!)」」」
「あっ、ごっめーん!職員室で冷やしてあったからさ」
「ごめんじゃ済みません!
溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んできたのに!」
へ〜...結構大変なんだ
...職員室にあったサンタ服はその時に使ったもの?
「で、どーすんの?...殴る?」
「殴りません!残りとチョコレート味を舐めるだけです!」
そう、ぺろぺろと...
と呟きながら向かう殺せんせーは、残念ながら
“床にばら撒いたBB弾”には気づいていないようで。
「あははっ!まァた引っ掛かった!」
業はその隙を狙って銃で撃ち出した。
「何度でも“こういう手”使うよ?授業の邪魔とか関係ないし」
「それが嫌なら...俺でも俺の親でも殺せばいい。
...でもその瞬間からもう誰もあんたを先生とは見てくれない。
ただの人殺しのモンスターさ」
「あんたという『先生』は俺に殺された事になる」
恐らく、『先生』に対する固執は、
前担任大野の手のひら返しによるものだ。
成程、業はその『先生』という立場を利用して殺す気なんだ。
「はいテスト、多分全問正解」
「じゃあね、『先生』。明日も遊ぼうね?」
「ふう...では小テストを回収し
...って成瀬さんッ!?その手にあるのは...」
「ジェラートだよ、美味しいね〜。」
...その後暗殺教室に超生物の絶叫が響き渡ったとか。
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いろは(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！(成瀬ちゃんの性格の悪さ故言っていいか微妙なんですが)現在ストックを製作中の為、もう暫くお待ちくださいませ！コメントありがとうございました！ (2021年8月1日 19時) (
レス) id: 3cc51d5c57 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - コチニール色素なんて恐ろしいもの使いますね笑笑更新頑張ってください！ (2021年7月27日 4時) (レス) id: be2c14dba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2021年3月14日 11時
