#9 カルマの時間 ページ11
そうこうしているうちに、
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り出した。
「ね、成瀬さん!一緒に行こうよ!」
笑顔で手を差し出してくれたのはカエデちゃん。
いや、あかりさんって言ったほうがいいのかな...?
まぁ、此処は無難に。
「ありがとう。茅野ちゃん。」
少し不自然になってしまったかもしれないけど、
過ぎてしまったことは仕方がない。
「にしても成瀬さん、凄いね!ナイフも銃も私より全然上手だし!」
「まぁ、よく喧嘩とか買ってたから...」
流石に『一年間暗殺教室で過ごして身に着けたスキルで、貴女のことも知ってます』
なんて言えないので、適当にごまかした。
逃げるように目線をそらすと、視えたのは
見慣れた、赤髪。
「...っ!!」
「「...業君/赤羽くん、帰って来たんだ」」
...忘れていた。
1周目は5,6時間目をサボっていた為に
対面は私の停学明けの2日後になっていたが、停学明けは私の次の日。
すっかり抜けていた。私は馬鹿か。
「よー。渚君、成瀬さん。久し振り」
そう言って笑う彼の瞳は
光が灯っていなかった。
「わ、あれが噂の殺せんせー!?
すっげ、
ごく自然に、中学生らしく。
業は殺せんせーに近づいていく。
でも纏っている空気が“借り物”のように見えてしまう。
だからこれは、演技だ。
「!...赤羽業君、ですね。今日から停学明けと聞いていました」
相変わらずの感情の見えない笑みで殺せんせーはそう言う。
いやまて私の時は「え、誰?」みたいな反応されなかった?
...後で殺せんせーに聞いとこ...
ん?
前方を見ると、殺せんせーの触手が崩れていた。
「.........成程。」
恐らく、私のような正面突破ではなく騙し討ちからの暗殺をしたのだろう。
殺せんせーは数メートル先まで遠くに飛び退き、
「せんせーひょっとしてチョロい人?」
という業からの煽りを正面から受けたらしく、顔を真っ赤にして怒っていた。
......え、チョロいのは事実じゃね?
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いろは(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！(成瀬ちゃんの性格の悪さ故言っていいか微妙なんですが)現在ストックを製作中の為、もう暫くお待ちくださいませ！コメントありがとうございました！ (2021年8月1日 19時) (
レス) id: 3cc51d5c57 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - コチニール色素なんて恐ろしいもの使いますね笑笑更新頑張ってください！ (2021年7月27日 4時) (レス) id: be2c14dba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2021年3月14日 11時
