気が付くと包帯男の部屋 ページ44
星海「···っ」
気持ち悪い···ここは···?
「目が覚めたかい?」
星海「お前は···
雑渡昆奈門···」
雑渡「無理に起きなくてもいいよ
酷い熱が出てるみたいだからね」
熱?
星海「···風邪って奴か···」
雑渡「君、丈夫そうなのに初めてなのかい?」
星海「かも···な···」
餓鬼の頃、以来か···
あの時はまだ親父達も生きてた時代だったしな
心配してくれる奴らはいたのに···今は···
ポロポロ···
雑渡「どうしたんだい?
何処か痛むのかい?」
星海「···違ぇよ···
ただ···こうして誰かに看病されたのが懐かしくって···は···」
雑渡「···なら、ここにずっと居ればいいさ
私は君を気に入ってるからね」
星海「···そういう訳にもいかねぇよ···
あの学園でやらなきゃいけねぇ事が沢山あるからな···」
あの時の痛みは···
雑渡「···星海」
ギュッ···
星海「···何の真似だ?」
雑渡「君は1度も恋をした事が無いのかな?」
恋だと?
星海「した事ないな
俺は···戦で生きてたからな
そんなの···考えた事も···」
雑渡「···なら···」
スッ···
星海「な、何を···!?」
雑渡「あんまり暴れると熱が上がっちゃうよ?」
星海「っう···」
雑渡の手は俺の着物の裾を開いて中に手を入れてくる
星海「···!!」
な、何をする気なのかは知らねぇが···
クルッ
雑渡「?」
ゴインッ!!
星海「ふん···!!」
シュウゥゥゥゥ···
雑渡「···頭突きで止めるかな普通···」
俺に何しようとしたかは知らねぇが殺られる前に殺る!!
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ