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ステージは、みんなで作っている。たとえ同じ場所にいなくても、想いは繋がっているんだ。美森さんの言葉が鐘の音のように私の中に響き渡った。
そっか……私。あのときも襲名メンバーは戦ってくれていたのに。ライブと戦闘ならライブがいい。迷う余地ない。そう思っていた。でも違う。今回私たちもライブができるのは、傍で戦って、守ってくれる人たちがいるからなのに。
「美森さん……ボク、彼方さんや美森さんに酷いこと言ったのに。なのに……」
「気にすることありませんわ。だって、」
「ん？」
「わたくしはトﾞMですの！」
「「「「え」」」」
え。腰に手を当てて、いきなり大きな声を出すからここにいたみんなが思わず反応した。
けれどこれは恵さんを励ますため。気にすることないと言うのも、美森さんのことだからこれも当たりかもしれないけれど。彼女は楽しみましょう、とウインク。その笑顔を見ていたらさっきまでのモヤモヤは完全に消えた。
私も頑張る。今回はAの分まで、ライブを楽しもう。
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指示されたこと全てが終わり、研究生は待機を指示されていた。…が、しかし。この星でどのようなライブをすることにしたのか、その回答は依然得られず。私たちは動けないに等しい状態。
真琴は自分は地味な顔をしているから、とかなりしっかり化粧をしていた。しかしウォーミングアップを済ませたらそれが落ちてきている、と鈴子が言う。
こういうとき真っ先に絡むのは楚方。だが、彼女は窓から見える雪景色に釘付けになっていた。
楚「雪……だるまん」
織「どうしたの？」
楚「だるまん、作りたいの」
友「はぁ？」
織「あっ……楚方が生まれた
楚「だるまん……！」
楚方は更に目を輝かせる。
沙原星は年中降水量が少ない乾燥地帯。樹木や草本類がほとんど生育しえない砂漠環境。一部地域では晴天の強い日差しで地表の露出した砂や岩石が高温になり、気温も40〜50度にもなる。………などと、Aが前に言ってたっけ。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年10月21日 14時
