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半開きになったレッスン室のドア。廊下で話す二人を眺める者が数人いた。そのうちのひとりは真琴。そういえば、と飲み物を補給した後に疑問を口にする。
「Aと恵さん。すごく今更だけど、いつの間にあんなに仲良くなったんすかね」
「そう言われたら。たしかに」
「彼方先輩が朝走るようになった頃って、メグと同時期でしたよね？ そのときはどんな感じなんですか？」
友歌は同意、というように頷く。瑞穂は汗をタオルで拭いながら彼方に問う。美森も、興味があるようで彼方を見ていた。注目が集まる中、彼女は記憶をめぐらせる。
仲がいい。周りからはそう見えているのか、と。期待しているところ悪いけれど、彼女たちは友達になりたくて今の関係になったわけじゃない。最初は「負けたくない」。彼方は恵本人から「生意気だから」と聞いていたのだ。
「最初のうちは結構言い争っていたかな。……ああでも、喧嘩ってわけじゃなくて。恵も頑固なところあるし、Aは軸がブレない子だから」
それぞれの譲れないことで、ぶつかりあっていた。そこに相手の否定や罵倒はなかったけれど、凍原星公演前に恵との間に何があったのか彼方は未だに分からない。
今の二人はずっと前から知り合いのよう。恵はAのことを「すごい」と素直に言えるまでになった。対してAは、いつものメンバーの前だと大分口調が砕けている。彼方も「あんた」とか呼ばれたことが幾度とあった。
「きっと二人はお互いをリスペクトしてるんでしょうね。そうでなければ……期が違うライバルで、ここまで良好な関係を築けなかったとわたくしは思いますわぁ〜」
「うん。そして、二人が研究生みんなを繋いでくれた」
75期は、後輩たちをぐるりと見渡す。凪沙たちと葉月たちは互いの顔を見合わせる。数ヶ月前までは話もしない、寮の中でも関わろうとしなかった。
アンダー制の改訂と、智恵理の秘密が一部に漏れたこともあった。……それなのに『どうして77期ばかりが贔屓されるんだ』。先に入ったのは
先輩後輩の差はある。けれど、ここにいるのはチーム研究生。襲名したいという全く同じ目標を持った仲間だ。拳を突き合わせ、最高のステージを作り上げた。
「よし。明日のミニライブ、わたしたちも襲名メンバーと同じくらい輝くぞー！」
「「「おー！！」」」
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東雲れーた(プロフ) - たるそらさん» めちゃくちゃ楽しんでいただいているようでこちらも嬉しいです。9位の理由は後にご説明しますのでお楽しみに。るーりんを愛してくれること、そして当作品を読んでいただくこと。ふたつともありがとうございます。続編(はもう少しお待ちを)もよろしくお願いします。 (7月12日 13時) (
レス) @page50 id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
たるそら(プロフ) - どわああああるーりん9位！メディア選抜入れたのは嬉しいけど悔しいいいい！！！普通にるーりんの1ファンとして見てます！これからも応援しています！ (7月12日 0時) (レス) @page50 id: c2abce8c95 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - オノマトペさん» お返事に時間を要しましたが、今後の更新においてめちゃくちゃ励みになりました。ありがとうございます！ 私は私の書きたいものを書いているだけですが、楽しんでいただけているようで何よりです。これからもるーりんの成長諸々を見守っていただけたら幸いです。 (6月23日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
オノマトペ(プロフ) - るーりんを通してあの頃の00を見てた時のワクワクが感じられて本当に楽しいです。気長にお待ちしていますので、無理しない範囲で更新してくだされば嬉しいです。応援しています！ (6月20日 19時) (レス) id: 1db5f71093 (このIDを非表示/違反報告)
オノマトペ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。1人のキャラクターの物語として、原作にもしるーりんが居たら。という展開とそこに至るるーりんの影響力に説得力があり、ひっかからずに読み進められました。 (6月20日 19時) (レス) @page11 id: 1db5f71093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年6月16日 19時
