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まゆゆさん激推しの彼奴以外は、私のところにみんなで来てくれた。その中でもボスはお披露目から今日まで、握手会には欠かさずに来てくれている。
あの人は00を愛している。だから、私を大切にしてくれる……そうじゃない。鳥かごの中の私に「逃げてもいい」「好きに生きていい。Aの人生だから」と教えてくれたのだ。家族のことを諦めていた自分は、言われたときは全然響かなかった。
しかし。その日も夜遅くまで勉強していて、集中がプツリと途絶えたあの運命のとき。その言葉は酷くこびり付いたのだ。疲れ、なんてとっくに麻痺していたはずなのに。
「恵さんのところには行ったの？」
「これから行くよ。あと、交代したら織音ちゃんのところにも」
ボスの推しは恵さんだ。彼女が加入する前は7代目さしこ一筋だった。でも、私に負けたくないと頑張る彼女をメディアを通して見つけてから、応援したいと思うようになったらしい。今回の総選挙。殆どは恵さんに投票しているだろう。
私のことも心の中で応援しているとはいえ、真っ向からライバルを推していると言われるのはほんの少しだけ複雑だ。身内だからなのか。
「僕からのアドバイス。休憩になったら見た方がいい」
「何を？」
「I GIRL NOODLEのCMに智恵理ちゃんが出てるらしい。亜社からだから確かだよ」
「は……？」
大手というだけじゃない。それは……！
言おうとしたら時間が来たらしい。は？ どういうこと？ 詳しく聞きたいのに。待って。それでも無情にも行ってしまう。
「A」
今回は、諦めないよね？
振り向きざまに言われたことで少し我に返る。……うん。智恵理のことは気になるけれど。開票は明後日。私は私のため、誰かを理由に足を止めてはいけない。
「うん！ ちゃんと本気だよ」
賭ける想い。高まる熱。キララがいれば、それらをファンの人の目に映すことができる。次世代がすぐそこまで来てるって、奇跡を見せるから。楽しみにしてて。
呼応するようにキララが輝きを帯びてくれた。順番待ちをしている人たちはそれを見て声を上げる。声援がとても、とても嬉しかった。
..
真琴のレーンをはさんだふたつの行列。一方がAで、もう一方は智恵理のものである。同じ頃、智恵理も自らのファンの握手と声に応えていた。
「智恵理！ AKB裁判シビれたよ！」
「あ、ありがとうございます。でもあれは……」
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東雲れーた(プロフ) - たるそらさん» めちゃくちゃ楽しんでいただいているようでこちらも嬉しいです。9位の理由は後にご説明しますのでお楽しみに。るーりんを愛してくれること、そして当作品を読んでいただくこと。ふたつともありがとうございます。続編(はもう少しお待ちを)もよろしくお願いします。 (7月12日 13時) (
レス) @page50 id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
たるそら(プロフ) - どわああああるーりん9位！メディア選抜入れたのは嬉しいけど悔しいいいい！！！普通にるーりんの1ファンとして見てます！これからも応援しています！ (7月12日 0時) (レス) @page50 id: c2abce8c95 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - オノマトペさん» お返事に時間を要しましたが、今後の更新においてめちゃくちゃ励みになりました。ありがとうございます！ 私は私の書きたいものを書いているだけですが、楽しんでいただけているようで何よりです。これからもるーりんの成長諸々を見守っていただけたら幸いです。 (6月23日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
オノマトペ(プロフ) - るーりんを通してあの頃の00を見てた時のワクワクが感じられて本当に楽しいです。気長にお待ちしていますので、無理しない範囲で更新してくだされば嬉しいです。応援しています！ (6月20日 19時) (レス) id: 1db5f71093 (このIDを非表示/違反報告)
オノマトペ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。1人のキャラクターの物語として、原作にもしるーりんが居たら。という展開とそこに至るるーりんの影響力に説得力があり、ひっかからずに読み進められました。 (6月20日 19時) (レス) @page11 id: 1db5f71093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年6月16日 19時
