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力ジノ内で仮面をつけていたDES職員に通信。仮面を取って目の色を変える。凪沙と友歌が真琴を救出したことにより、二人のことも知られてしまった。「逃がすな！」と銃を携行した兵士が三人を追う。
00が侵入した。それを聞いたのは彼らだけではない。お偉いさんと上官に混じって、軍隊の階級として最下級である二等兵……ヒガシノもこの場にいたらしい。
あの格好は、さっきの『使えんガキども』。でも……帽子がなくなり顕になった真琴は、そして他の二人は。ヒガシノの顔に生気が戻ったよう。
「あれは……」
零したことには、誰も気づかない。
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友歌班は走る。長い通路をとにかく走る。悔いるのも反省会も後で。この場を何とかすることだけを考えて。
……だが行く手を阻まれてしまった。思わず足を止める。じゃあ引き返そう……とすれば、後ろも同じ。完全に逃げ場を失ってしまった。振り切れるような人数じゃない。
「そこまでだ。大人しく投降しろ」
「……！」
「くっ……」
本当に、ここまでなの？ 戦意が削がれそうな凪沙と真琴。その二人を庇うように友歌は手を広げる。「冗談じゃない！ あんたたちみたいな最低な奴らの言うことなんて聞くか」と、これだけの敵に囲まれながらも諦めない意志を見せる。
すると、中尉の男がピストルを構えた。周りの兵士たちも銃口を向ける。ここで殺す気か。この状況はさすがに不味い。考えても何も出てこない。打つ術なし…………に見えたとき。
「「「うわぁ！」」」
「何っ！？」
友歌たちが立ち止まったところは。このフロアの、ゴミの投入口だった。引き金を引こうとした刹那にそれは開く。地面が無くなった三人は真っ逆さまにダストシュートに落ちてしまう。これでは追えない。
暗闇を落ちる少女たち。悲鳴が反響する。
一方。基地に00メンバーが侵入したとバレた際、鈴子たちは。換気口に身を隠して移動していた。現在は管制室の天井に。見つかったのは凪沙たちだ。「発見次第、早急に確保せよ！」と切羽詰まるアナウンス。思わず声を上げた楚方の口は鈴子が押さえる。
大丈夫かな、と心配する織音。少しして彼女の通信機のバイブが鳴る。耳に当てると友歌の声だ。
「良かった。無事だったんだね」
『くっさ〜』
「通信は暗号で！」
『そんなこと言ってる場合じゃないの！』
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久しぶりに50話書く前にハートが200達成して嬉しいです
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年7月13日 21時
