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心置き無く、というわけではないけれど。普段の声量で話しかける。狭い個室の中で、真琴はただひたすらにブラシを動かしていた。随分やる気を感じる。……それは、頭の中から何かを追い出そうとしているようにも見えた。
与えられたことを、目の前のことを。一心不乱に。
「どーせ……わたしは非選抜、非アンダーや！ 一生懸命な人もイラつかせてダメダメなんや。トイレ掃除でもなんでもやりますよ！」
「「…………」」
ヤケクソ混じりの言葉。凪沙たち三人は顔を見合わせ「またか……」と思っただろう。
選抜圏外、非アンダー、潜入任務。研究生のステージにしか立てない。今はアイドルには結びつかない役割を任せられて。選ばれた同期との差を感じて焦り、苛立ち、やつ当たり。駄目な自分にはトイレ掃除がお似合いだ。とでも思うのか。荒れている。
荒れた真琴と、三人へ。鈴子が「みんな」と呼んだ。カチューシャから、作戦開始の暗号通信が届いたようだ。
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管制室にはけたたましくサイレンが鳴り響く。一部の職員は対応に追われながら、施設内すべての場所にアナウンス。『波羅星に00出現！ 繰り返す、波羅星に00出現！』と。
迎撃部隊には命令がとぶ。ライフルを持った彼らは通路を駆ける。すみやかに目標に向かう。直ちにすべての芸能活動を停止させるために。反政府勢力の士気をこれ以上煽らないために。
「………。始まったね」
「うん。じゃあ……みんな、
物陰に潜む研究生。ヒソヒソ声で友歌が次の指示を出す。先程までの意欲はどこへやら。俯く真琴以外が「了解」と返事をした。
これからは二つに分かれる。友歌班には凪沙と真琴、鈴子班には織音と楚方。
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□ヘビロテ(48年度選抜ver.)。最初のポジション
※波羅星ライブ 一曲目
島崎 美森 貴方□□園智 秋元□□横山 宮澤 鰐恵
小嶋□□□□□板野□□□□□柏木
渡辺□□□□高橋
大島
ヘビロテに限らず、フォーメーションは一応アニメと公式を元にいつも作成しています。一番は想像しやすさ。あの子とあの子が隣なんだとか思うの、私は結構楽しいので。
恵が佐江と一緒のステージ&近くで歌ってるの想像しただけで潤んだり、Aさんとパフォーマンスしていたらニッコリします
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年7月13日 21時
