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そして、たかみなは。RIVERを口ずさみながら、手を叩いてカウントを取っていた。彼方はそれをしっかり聞きながら踊る。
ラスサビも終え、最後にはポーズをしっかり止める。彼方が息切れしているのを数秒見つめた後で「合格！」と親指を立ててGood!の意を示した。
「っ本当ですか！？」
「うん！ 彼方がウチのアンダーで良かったよ」
「えっ」
「オリジナルのたかみなさんは、誰にも負けない情熱とリーダーシップを持ってた。彼方も研究生のキャプテンだもんね」
「！ たかみなさんっ」
「あと、踊りはもっと抜くところは抜かないと緩急つかないよ〜」
「はいっ！」
たかみなは水分補給用の自分の水筒を拾い上げる。顔は彼方を向いたままだが、その足は才加たちの方へ。
彼女を目にしたAは眉間に皺を寄せた。小声で「げ……」と漏らしている。たかみなといるときにはあまり見せない顔だった。
「何で次から次へと集まってくるんですか……！」
「ウチ、Aがアンダーやるって知らされたとき嬉しかったよ。ねえ、もう踊れる？」
「それは、はい」
「さっすが〜。彼方、こっち来て！」
Aが「踊れる」に躊躇いなく肯定できる理由。ダンスが評価される理由。それは、彼女の持つ能力に秘密があった。
今は歌とダンスの日々だが、彼女は元々頭が良い。母の望む学校を落としたと言うけれどそれは偏差値が71以上の難関校のことだ。母自らの出身で同じレベルを求められていただけの話。
一方でAは力量を自覚していた。自分が、受かるはずないと。しかし成績表や模試結果からの判定を見せても、母は第一志望を変えることを許さない。結果落ちて、勝手に失望された。
要領も悪くは無い。家族が知らないだけで、努力次第でどうにかなる範囲なら物覚えはいい方なのだ。対して自主練は、自分が満足するパフォーマンスができているかの確認に過ぎない。
だから、踊れるかと聞かれたら「できる」と答えられる。中途半端に余った時間は彼方と並んで踊ってみよう。たかみなはそういう意味で訊いた。
「じゃあ行くよ。5、6、7、8、」
才加に佐江、そしてたかみな。三人が集まっていればそりゃ目立つ。壁の方で話していたまゆゆ、ともちんも途中で引き寄せられて……。
停止をかけずにとりあえず最後まで。その頃にはぴったりの時間になっていた。
「じゃ、昼はここまで。夜もたっぷりしごくからな！」
「「「はい！」」」
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» わー！覚えていてくださってありがとうございます！！とてもわかりやすくて見ているこっちまで胸が暑くなったり、ちょっとヒヤヒヤしたり...これからも頑張ってください！！ (2月4日 23時) (
レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 確認しました。向こうにもコメントしてくれたひなさんでしたか！ 作品を跨いで気に入っていただきこちらも嬉しい気持ちでいっぱいです。場面が頭に浮かぶ、文字なのに音楽や息遣いが聞こえてくる……一応そんな文章を意識してます。今後も楽しんでもらえたら幸いです。 (2月2日 8時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで来ちゃいました！！ポケモンの作品まで書かれていたんですね....！大好きな作品だったのですぐにわかりました！文の読みやすい書き方などが大好きです😌 (2月2日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - 暇っぽちゃんさん» お返事遅くなってすみません。そう言っていただけてこちらも嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2022年10月15日 20時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
暇っぽちゃん(プロフ) - 久しぶりに0048の新作品があってとても嬉しいです…！！更新頑張ってください！！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page34 id: 31b607a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月17日 20時
