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彼方が去っても美森と恵、Aはレッスンを続ける。その裏で解散を言われた襲名メンバーは更衣室に戻り、併設されているシャワールームで汗を洗い流していた。
寮に帰ればパパコックの夕飯が待っている。お腹が空いたメンバーは少人数でまとまりながら、身なりを整えた順に劇場を後にする。
残りは先程の一部始終を見ていたたかみなと優子のほか、ゆきりん、まゆゆの四人だった。
「あのさー、こうやって一緒にやってみてよく分かったけど」
たかみなはトレードマークのリボンをつける前にドライヤーで髪を乾かす。長くて厚さもあるため、指を差し入れて満遍なく熱風を当てていた。
今日のコーデは、モノトーンとワインレッドの三色でまとまったゴスロリ。白いブラウスと首元には結んだタイ。これに黒いワンピースを合わせており、裾にはロリータのような甘いフリルが施されている。
「彼方の実力って、充分襲名レベルに達してると思うんだ」
「うんうん、」
「確かにそうですね」
ドライヤーの電源を切り、たかみなの真剣な声がこの場に落ちる。隣でタオルで水気を拭き取る優子、まゆゆとこのまま出ていきそうだったゆきりんも足を止めてたかみなの言うことに耳を傾けた。
二年以上研究生であり続けることは襲名メンバーもふとした時に気にはなる。だが今回アンダーが導入され、その力を近くで見ることが可能に。たかみなはその「不運の期」のひとり、彼方を誰よりも最前列で知ることができた。
「襲名って……実際どうやって決まるか、ウチら知らないじゃん。ウチ、ツバサさんに掛け合ってみようと思う。彼方を襲名メンバーにしてもらえるように」
「！！ さっすがキャプテン！ やっぱたかみなだわ、愛してる〜〜〜チュッチュ」
決心するようなたかみなの顔を見て、優子は歯を見せて笑う。台につく彼女の手を取り、たかみなが驚いている間に今度はガバリと抱きついた。その終いには数センチの距離にある頬に唇を何度も押し当てる。
急に何、という思いも言葉にならない。優子の勢いに飲まれている彼女の背後で、ゆきりんも顔を赤く染めた。
「せっかくなのでわたしも勉強して……」
「じゃあ、わたしも」
「はぁ！？」
「よし、来い！」
「ちょ待って、待ってゃあーーー！！」
比較的こういうときは止めてくれそうなゆきりんとまゆゆ。……だが今回は優子の味方らしい。目を閉じて接近。新たなリップ音が二つ落とされた。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» わー！覚えていてくださってありがとうございます！！とてもわかりやすくて見ているこっちまで胸が暑くなったり、ちょっとヒヤヒヤしたり...これからも頑張ってください！！ (2月4日 23時) (
レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 確認しました。向こうにもコメントしてくれたひなさんでしたか！ 作品を跨いで気に入っていただきこちらも嬉しい気持ちでいっぱいです。場面が頭に浮かぶ、文字なのに音楽や息遣いが聞こえてくる……一応そんな文章を意識してます。今後も楽しんでもらえたら幸いです。 (2月2日 8時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ここまで来ちゃいました！！ポケモンの作品まで書かれていたんですね....！大好きな作品だったのですぐにわかりました！文の読みやすい書き方などが大好きです😌 (2月2日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - 暇っぽちゃんさん» お返事遅くなってすみません。そう言っていただけてこちらも嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2022年10月15日 20時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
暇っぽちゃん(プロフ) - 久しぶりに0048の新作品があってとても嬉しいです…！！更新頑張ってください！！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page34 id: 31b607a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月17日 20時
