689# 十年の月日を経て ページ39
▽
しめじ。エリンギ、まいたけ。マッシュルームにヒラタケ。……のようなキノコ。美味しそうな色ではないかな。360度見渡してもキノコキノコキノコ。警戒するに超したことはないが、危険という危険は発生していない。
葵平先生と必要最低限の会話をしながら随分奥まで来た気がする。別に絶対話したいわけじゃないけれど、チーム分けするために行ったAKBジャス。あれを私たちが知らない理由って、多分今の00にある。
「……そういえば、」
「ん？」
「みぃちゃんは、チームAでしたよね。……0038年、今から十年前。あのときはAKB同様にメンバーがA･K･Bのチームに別れて活動していた」
沈黙を挟んでから先生は頷く。黙々と探索したら緊張しっぱなしで疲れるだろう。少しばかりの雑談があった方がリラックスできる。そういうときもある。
……今年度、襲名メンバーは18人でスタート。後にまりこ様とすーちゃんさんが襲名して20人に。けれど、当時は40人前後が在位していたらしい。今の倍。1チームの人数も多く、当然総選挙も今より苛烈を極めただろう。
「私はKのキャプテンをやってたね。ちなみに志津香はA、
「どうして、チームが減ることに？」
「端的に言えば卒業が相次いだから。今年度はまだ無いけど、これって結構珍しいよ。私がいたとき、五人ぐらい抜けるとか割と普通だったし」
「……そうなんですか」
「襲名の数が、卒業生を年々下回るから再編したんだろうね。現に、去年も8代目小森美果と10代目河西智美が卒業した。対して襲名は10代目宮澤佐江だけでしょ」
ちなみに、8代目こもりんさんだが。彼女はたかみなさん達と同期らしい。今はフライングゲット号のオペレーター……つまり、秋葉星を追われてからずっと一緒にいた。へえ、こんな近くにOGがいたなんて。
AKB0048はいつか全メンバーが襲名して完全復活を目指す。その数73人。先生たちの時代でも全然足りないのに、現在はどうだ？ 夢のまた夢みたいな人数である。私たちの世代でも全く現実的では無い。
.
□0038年、40人前後が在位していた理由
漫画「AKB0048外伝 とびだせ!AKBぜろぜろ女学院」の時間軸の話です。1巻には最低35人の襲メンが存在。が、当作品との差異を考慮してこの人数
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年10月22日 13時
