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たくさん。みぃちゃんを受け入れ、絶賛する声が次から次へと。目まぐるしく機内に流れる。ゆきりんさんはまゆゆさん一筋かと思っていた。複数推しなのか、言ってくれたらいいのに。今みぃちゃんファンだと言う人は中々居ない。トークとかしたい。
凪沙は少し申し訳なさそうに『わたし、優子さんを助けたいんです』。……今の戦闘を見たなら分かったはず。みぃちゃんが協力してくれたら戦力も申し分ない。今度は智恵理が力を貸してくださいと、自信と期待に満ちた声。
『ひとりにさせてごめんね、親友』
『………！』
『Aが「最低な公演」ってボヤいてたよ』
「ちょっとたかみなさん！ なんで言っちゃうんですか」
『そうだね。推しが死ぬところを見せられるなんて、反面教師としても00の歴史に残る公演だ』
もう……。私、A機が操作できないみぃちゃん機を担ぐ。たかみなさんが防御壁のように敵機からの攻撃を引き受け、今度は先生が数機の敵マシンのミサイルを相殺した。再び大きな爆煙で互いの姿が見えなくなる。
この隙にフライングゲット号へ急ごう。丁度キララドライブの入口も開いた。時間ジャスト。彼女を一瞥しようと、視線を変えたら目が合った気がした。
「私はみぃちゃんに救われたの。だから、今度は私が助けられてよかった」
『……まいったな。研究生から、やり直しだな』
『今の研究生は戦えるし人気もあるしで頼もしいね』
『うん。これからもっともっと必要とされると思います』
みんな急いで、とツバサさんの声。話すのは後からだね。三機は揃ってスピードアップ。フライングゲット号に帰還する。私たちはLASからまだ出られない。この船が即座に緊急キララドライブを始めたからだ。
中にいるとよく分からないが、おそらく同期たちはどこかに掴まっていないと普通に危険な状態。立っていられないほどの衝撃かもしれない。
『「…………」』
『……抜けた、かな？』
『ツバサぁ、もう出ても大丈夫？』
先生が訊ねるとOKの返事が。ずっと踏みっぱなしだったブレーキ。足を離す前にエンジンを切った。そしたらシートベルトも外し、天井をオープン。LASの外へ。……さて、DESから逃げるために今度はどの辺にいるんだろう。
私の故郷、双湖星には多様な惑星から観光客が来る。まあ、この広い宇宙からしたら私の記憶なんて些細な数だけど。あとは、近隣に有名な星があればなんとなく分かるかもしれない。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年10月22日 13時
