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芸能、アイドル。それを愛しているのは当事者の私たちだけではない。秋葉星の人たちはもちろんのこと、他にも沢山。この広い宇宙に惑星はいくつ存在するのだろう。以前ツバサさんが言ったことが頭をよぎる。
一人のアンチのために大勢のファンを悲しませることは、絶対許さないって。それとは一見、理由も何も異なるけれども。目に見える事象に囚われて、大切にすべきものを見失ってはならない。
顔を上げるより先に本音が溢れた。ツバサさんのおかげで、飲み込まれずに済んだ気がする。彼女と目が合って一呼吸。まりこ様も同意してくれた。
「ええ、そうですわぁ〜。暗闇の中で涙を流す子どもたちを増やしてはいけません！」
「だね」
更にはたかみなさんが顔を上げる。彼女は、まだ浮かない表情の彼方さんと腕組みをしている才加さんに二歩三歩と距離を詰めた。
そしてから手は腰に。メンバーひとりひとりが、センターノヴァに負けないくらい輝くんだと、改めて『私たちにしかできないこと』を繰り返す。才加さんの顔は和らぐが、彼方さんは若干硬さが残っている。
「デュアリウムを反応させて、キララをめいっぱい光らせてやろう？？」
「才加さん……！」
「お姉……っ」
一人、また一人。俯くのをやめる。凪沙の隣に座っていた楚方は立ち上がり、彼方さんの方へ。左腕にしがみついて姉を見上げた。少しだけ悲しそう。他界したという父親を思い出してしまったこともあるか。
でも……楚方も楚方なりに芸能やアイドルが無くなったら嫌なんだ。昔も今後のことも悲しくて、心細い。それでも彼方さんがいれば……。妹に見つめられて腹は決まったらしい。彼方さんに笑みが浮かんだ。
「……ふっ。ピッカピカに輝くか！」
「！ うん！」
..
みんなが再び前を向き、秋葉星の奪還を見据えた頃。占領された秋葉星の上空には……DES軍が所持する外見の機体が雲の間をぬって廃墟へ降りようとしていた。
かつてDES軍が空けた大穴が見えてきて、内部の者へ通信を試みる。
『こちらDES軍第13輸送部隊。補修材搬入のため、着陸許可を求む』
『識別確認。許可する』
その機体は大穴から地下へ。タービン付近の木陰に着陸した。
.
■視聴者の意見について
心残りのひとつに暗殺事件が謎のまま終わったことがあるそうです。これについては後々触れます。今は……ちょっと、ねじこむタイミングを見失いました。早くて凪沙襲名前後を予定
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2024年3月16日 19時
