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笑顔で、両手を前に出してフリフリ。よかった、こじはるさん元気そう。周りの襲メンも仲間の無事をこの目で確認できて嬉しそうだ。
彼女の後ろにはテントのようなものがいくつも建っていた。遠くではメンバーやWOTAさん、秋葉星の人達が何度も通りかかる。名前がわかる人がフレームインしてくると「〇〇！」と反射的に呼んでしまう。
「メンバーもファンも無事？」
『うん！ わたしたち含め、近くにいた人も神殿に避難してるよ。今は、WOTAさんにも協力してもらってなんとかやってるかな。……でも、ツバサさん。あの…………』
「ん？」
『ここに来て、少ししてから……ともちんがどんどん具合悪くなって。今は……温かくして休んでいます』
秋葉星が攻撃されるという異例の事態。身体共に疲弊してしまうのは仕方ないかもしれない。今のところはともちんさんのみ、76期生含めた他のメンバーに特に異常はないとのこと。避難民からも、健康被害は報告されていないらしい。
個人の状態を確認したら、次は秋葉星のこと。私たちが撤退後はどうなったのか。ちなみにこちらはネットは相変わらず繋がりにくい。更には非常にバッテリーを食うため調べることも出来ない。対してこじはるさんたちは食料調達のために何人かで組んで何度か出入りをしていた。
『制圧した証の星旗……っていうのかな。それがあちこちに設置されてて…………あ。おかえり〜、外……どうだった？』
『どうもこうも。プロパガンダが進んでた。どこを見渡してもDES兵ばかりで気が抜けないよ……あれ？ もしかして連絡取れたの！？ わっ、わー！ みんなー！』
「気づくの遅いよしーちゃん！」
しーちゃんさんにとっては、まゆゆさんを除いた全員が後輩。それはツバサさんも含めてだ。そして、慕うのはこっちも同じ。最年長の顔を見るなり襲メンの皆さんから先程より大きな歓声が上がった。
その中の一人であるたかみなさん。落ち着いた声で「しーちゃん、」と呼ぶと、辺りは鎮まる。
「みぃちゃんと咲和さんは元気にしてるよ。今は……ちょっと、交代で仮眠に行ってていないけど」
『……そっか。たかみな、ありがとね』
「うん。あと、もうひとつあるんだ。二人、仲直りしたよ」
『！ そうなんだ……よかった』
あ、それについては私からも。二時間前には殴る手前で戯れ合いをしてたことを伝える。そしたら微笑ましそうに笑った。
しーちゃんさん曰く「当時もよく喧嘩してたなぁ。懐かしい」。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2024年3月16日 19時
