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友歌と織音がともちんの誘いを受けた頃、凪沙はまだ智恵理と口を聞けないでいた。寮を出て少し歩いたところにクレープ屋がある。そこを左に曲がって階段を下った先にはブティック。
智恵理はお店の中へ。凪沙は遠くからその様子を見つめているだけだ。
数十分後、智恵理が出てくる。青いシャツのパンツスタイルから、
智恵理は寮とは反対方向へ。進路のお店のウィンドウで時折歩みを止めながら歩いていた。凪沙は一定の距離を保ちながら、見失わないように追いかける。
彼女は心配でたまらなかった。家のこともだけど、同期と中々打ち解けられない智恵理が。なんでもいいから智恵理の力になりたいのだ。
「何処まで着いてくるの？」
「……っ、え？ ………あの、」
対して智恵理は、凪沙の尾行に気づいていた。繰り返すようだが彼女は大企業のご令嬢様。幼い頃など、危険な目のひとつも会わずに生きてきた。わけではないだろう。
賑わう街の中でも、人の気配にはそれなりに敏感だった。声をかけるわけでもなく、ただ着いてくる。自分の行動を見張られているようでとても煩わしい。智恵理は不満そうである。
男「っ、あのー！」
「！ あっ、智恵理！」
口ごもり、沈黙したとき。帽子を目深く被った男性が智恵理の方へ駆けてきた。まさか……！
凪沙は衝動的に、智恵理を庇うように抱きつく。しかし、勢いが焦りすぎて智恵理もろともその場に転倒した。早く逃げて。必死にそう言うものの、智恵理は凪沙に押さえられてて身動きが取れないでいる。
上に乗っていたら逃げられないと言われたところで、凪沙はハッとする。だが、智恵理へ近づいてきた男はもう目の前に。
もうわたしが何とかするしかない。その間に智恵理が逃げれば………と、まるで食ってかかるように男に何の用か尋ねた。
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【 6代目 柏木由紀 】
「一生アイドル」を目指す、大のアイドル好き。ファンへの対応は神がかっている。元々は人見知りでマイペースな性格。しかしファンのためには努力は惜しまない。
通常はメンバー内でお姉さん的な立場をとっていて物腰も柔らかい。3型目まゆゆがお気に入り。また、ツバサの不在時は艦長代理も務める。加えて医療も担当していたり、マルチに00に尽くす。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年7月1日 14時
