ラピスラズリ②【0048】 (ページ4)

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「アイドルはね、工□さよりフレッシュさ。名付けて、フェロモン下げげ大作戦！」

「さっ、下げげ〜〜〜！！？」

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助けを求めるかのように美森が一際高く叫んだとき、食堂内には友歌と織音がいた。まだ明るいのに窓の外から聞こえてきた奇声を訝しむ。

二人はどう過ごすべきか結局思いつかず、ぶらぶらしていたところパパコックに出くわす。朝食の時間も終わったらしく、食器洗いを申し出た。

そういえば料理も後片付けも、全て一人でやってくれている。友歌と織音は日頃お世話してくれるお礼だと言い、黙々とスポンジを泡立てて汚れを落としてゆく。

「パパコックも休んだ方がいいですよ。ここは私たちに任せて」

「本当かい？じゃあ、ちょっと新しい炊飯ジャーでも見に行ってこようかな」

「「いってらっしゃーい！」」

パパコックも出かけて少し。洗う作業が終わって、ひとつひとつ水気を拭う。同じ形の食器を重ねて片付けていると、ふと友歌が口を開いた。

凪沙も一緒に手伝えばよかったのに。どうして智恵理なんかに構うんだろ。不満そうな彼女に織音が「ヤキモチ？」。聞けば、そんなんじゃないと腰に手を当ててすぐさま否定が飛んでくる。

そこへ、幼馴染だけになっていた食堂に。今頃目覚めた者が立ち寄る。お腹を押さえていて、表情も少し暗い。

「ともちんさん！」

「ご飯……もう終わっちゃった？」

「あ、えと……。パパコックも出かけちゃって」

「…………何か食べさせてぇ」

炒飯くらいなら。実家が定食屋の友歌が、緊張しながらも申し出た。店の手伝いの他、開店中は弟妹の面倒も自分が見ていた。賄いを作ることも多く、料理は手馴れている。

出来上がり、持っていく。すると彼女は持っていた鞄から多数の調味料を出してテーブルへ並べる。塩や醤油に始まり、タバスコにラー油、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、ゆず唐辛子………。

それらをひとつずつ炒飯にトッピング。見た目がエグい。それを何食わぬ顔で食べ始めた。なんだかミステリアス。織音が小声で言ったところに、ともちんは「ねえ」。

「この後………予定ある？」

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【 10代目宮澤佐江】

体育会系女子。現状の襲メンでは最年少(16)。
ライブより戦闘への参加が多いメンバー。

ショートカットでボーイッシュ。そんなところが女性ファンに人気。面倒見がよく研究生からも慕われている。普段は10代目さやかとつるむことが多い。