ラピスラズリ②【0048】 (ページ14)

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▼Nagisa

夢のきっかけになったゲリラライブ。襲名の人たちがみんなキラキラしていた。けれどその中でも一際強く輝いていたのは、あっちゃん。目を閉じればその姿が鮮明に浮かぶ。

その彼女の卒業理由が行方不明だなんて初めて知った。ステージから忽然と姿を消したと言われても、まだ信じられない。でも智恵理も優子さんも真剣で。嘘だとも簡単に否定はできない。

「……でもね、卒業の理由を公開したくない人だっているし。みぃちゃんを熱海星(アタミスター)で見かけたって人もいる」

本当かどうかも分からないで肥大する噂が、これ以上蔓延しないように。先代あっちゃんを最後にセンターノヴァ制度は廃止になった。智恵理は真実を知れた、というように「そうだったんですか」となんだか安心したような顔だ。

そうだよね、ファンに全部を言いたくない人だっているよね。きっと事情があるはずだ。それを明らかにするのはわたしだって気乗りしない。

「でーも、納得できないんだよね〜！あたしは先代あっちゃんに憧れて、あっちゃんを超えるセンターノヴァになりたいって頑張ってきたからさ」

優子さんがセンターノヴァを目指す、上を上をと向上心を持ち続けているのは寮生活の初日から充分過ぎるほど知っている。

あっちゃんが卒業して三年は経っている。そしたらセンターノヴァ制度が廃止されて、それくらいは時間が経過しているはずだ。

なのに優子さんは。事実上目標は絶たれても諦めていない。上手く言えないけれどなんだかすごい。格好良い。わたしとは違って。

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【 9代目大島優子】

スピーディーで大振りなダンスが特徴。既に卒業した13代目あっちゃんに憧れている。誰にでもオープンな性格で人懐こい。戦闘中はダイナミックでかつ、子リスのように機敏。メンバーに絡むときはオヤジっぽいセク○ラプレイをすることもあるが、好意故のスキンシップに過ぎない。

カメラが趣味で、休日は街に出て撮りに行く。