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一通り寮内の設備を説明してもらうと、次は部屋へ案内された。77期は四人部屋を二つ。案内も彼方さんと美森さんに分かれる。
私は美森さんの方。智恵理と凪沙、鈴子がルームメイトだ。美森さんがドアとは反対側にある窓を開けると、夕焼けの光と共に気持ちの良い風が舞い込む。わあ、ベランダもあるじゃん。
「荷物が届いていますから、確認してくださいね」
4人「「はい」」
DES軍に船に侵入されて、00に助けられて。部屋に置いていた荷物は取りに行けなかった。仮に秋葉星に届けられても、あの時点では候補生だった。もし不合格なら手間だもんね。
一週間と少しぶりの再会だ。これで携帯も生き返る。
天井が高い。そして左右に二段ベッドが二つ。クローゼットや姿見、デスク、ネットに繋がるPCが二台。四つ足のオットマンは人数分あった。
それぞれ荷物を確認した後。鈴子はベッドの片方に腰を下ろし、早速オットマンを一つ寄せて天晴みかんの空き缶を置いた。そういえばずっと持ち歩いていたね。余程大事なものらしい。
「さあ皆さん、頑張ってくださいね。ハッスルですわよぉ〜、ハッスル〜！」
「ハッスル〜！」
新しい環境。新しい私。それはここにいる誰もが同じで。ふと沈黙したら、美森さんが両肘を曲げて筋肉を強調するようなポーズをする。突然のことに思考が止まる。
だが凪沙は言われて直ぐに同じポーズをした。凪沙から遅れる刹那、智恵理、鈴子、私の順で「ハッスル」と繰り返す。次は全員で「ハッスル」をした。
美森さんの左手首には、黄色とピンクのブレスレット。黄色は彼方さん、ピンクは美森さんなんだろうな。イメージで、なんとなくそう思った。
..
美森と同時刻。彼方は残る四人の部屋にいた。
彼方がドアを開ければ、真琴と友歌が奥まであっという間に入室。織音もキョロキョロしながら入り、これから始まる生活に心を躍らせる。
凪沙たちとは家具の位置や向きが少し違うようだ。
「明日からレッスン始まるから。夕食が済んだら今日は早く休みな」
真友「「はーい」」／ 織「はい」
三人が返事をした後で、黒いうさ耳のミニハットを付けた楚方がおずおずと中へ入る。両手をグーに握って「ねえ、お姉」と彼方を呼んだ。
しかし。呼ばれた彼女は一瞬妹の目を見るも、聞く耳は持たず。何事も無かったように退室し、ドアを閉める。
拒まれた。その事実に楚方はしょんぼり。俯いたとき、頭のうさ耳もしょげたように見えた。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
