706# 情報共有 ページ6
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位置情報が送られてきた。私たちは凪沙たちの元へ急行。みぃちゃんたちがゾディアックの目を引き付けてくれている間に、四人をその場から救出する。
友歌はまりこ様、織音は梅ちゃんさん、凪沙と智恵理は彼方さんのセリーに同乗した。つまるところこんな感じ。
□柏木/鈴子と真琴。 □渡辺/私。 □秋元/楚方
□篠田/友歌。 □梅田/織音。 □彼方/凪沙と智恵理
「あれは……っ、ゾディアックの所属機です！」
「森と、さっきの奴らに攻撃していました」
「モフフを拐ったのは、撃たれてもモフフを守ろうとしていて……あれは、本当のお母さんだったんです」
子供を守るため、さっきと同じように鬼の形相でゾディアックの機体を睨むフンギー。彼らは人間は自分たちを傷つける悪だと認識していた。子どもであるモフフがその悪に囚われたと思って、取り返しに来た。これが真実。
撃たないで。織音がダメと心から叫んだとほぼ同時にみぃちゃんたちが到着した。凪沙たちの前に立ちはだかり、攻撃が彼女たちに及ばないようにする。
たかみなさん、あきちゃさんは他の無人機に攻撃した。DESであろうとなかろうと芸能禁止を謳う芽は摘んでおいた方がいい。
……危機を脱した私たち。ひとまず火の手が及ばないところまで後退した。敵の無人機がいたということは、近くで有人機も待機しているということ。居場所を知られると不味い。
同期四人の話を聞いた後は私たちが今持つ情報も伝える。加えて、ツバサさんからみぃちゃんに更なる証拠が送られてきた。なんとこの星は、本当にゾディアックの資源採掘惑星だったらしい。友歌は酷く驚いていた。
「ここに眠る相当量のデュアリウムを手に入れるためには、森に棲むフンギーたちが邪魔みたいね」
「そんな……」
「Aさん、アーカイブの再起動ができました」
「よし。フンギーについて載ってる？」
「フンギーは、この星に棲む固有の生物で。子どもと大人では大きく姿が異なるのが特徴です」
モフフは子どもの姿。興奮したら鬼のような面になるのが大人の姿ってことね。真琴の言うとおり、異なりすぎる。一目ではあれが同じ『フンギー』とは思わないだろう。
鈴子は続ける。成長したフンギーは高い知能を持ち、穏やかな性格。そして、森と共存して生きている……らしい。ここでひとつの疑問が降る。代表してゆきりんさんが口にした。
「その穏やかなフンギーが、どうしてあんなに凶暴に？」
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年11月16日 23時
