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もちろん、全員がこの道を通るわけじゃない。アンチの言葉を聞かずに襲名できた人も探せばいるでしょ。楚方は楚方のしたいようにすればいい。
無責任？ なんで私が楚方の責任を一緒に背負わないといけないの？ たしかに楚方は『るーりん』の名付け親で、今ではファンの人たちに渾名は浸透している。それには感謝している。でも、これとは別。
私にとって仲間とは、ただ守られる人ではない。いざというとき助け合える存在だ。そのため、まず自分の身は自分で守れるようになれ。周りにおんぶにだっこでは……この先後輩なんかできたら苦労するよ。フォローはするが、先輩から過度なものは贔屓に見られる可能性がある。
伝えたいことは全て口にした。辺りはシンと静まり返る。
自分で言うのもなんだが、私は楚方の何も否定はしていない。真琴のときと同じ。ただ選択肢を提示し、足りない点を指摘したまで。言い方だけは気遣い0だが。……ん？ 聞き慣れた間隔で足音が聞こえてきた。
「全員、集まってる？ 秋葉星奪還作戦の、詳細を共有するわ」
「「「「……！」」」」
ツバサさんだ。その後ろにはたかみなさん。別れたときにはいたはずのゆきりんさんがいない。みぃちゃんたちが仮眠室へ向かったなら、艦長室かな。ツバサさんが不在のときはゆきりんさんが代理を務めるはず。
この場所の、中央のライトを点灯。話は一旦終わり。私たちを含め、散らばっていたメンバーはツバサさんたちの周りへ近寄った。姿が見えないメンバーはたかみなさんが通信し、呼び出していた。
そして……ゆきりんさん以外のメンバーが集合し、改めて。今から作戦を……と言ったところで、酷く焦った声が艦内放送される。
『ツバサさんっ！』
「ゆきりん……、どうしたの？」
『秋葉星のこじはるから……連絡が入りました！』
思ってもみなかった知らせ。襲メンは私たちよりコンマ数秒早く反応し、たかみなさんはツバサさんを呼ぶ。本人は目の色を変えて、ここのモニターに映像と音声を繋ぐように指示。
すると……大型のモニターがパッとつく。集まったメンバーの顔が見えるようになったことなんか構わない。神殿に避難したと伝えられていたこじはるさんの姿が映った。
『やっほ〜、ひっさしぶりぃ！』
まだ一日しか経っていないけど、本当にそう思う。
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□今回も読んでいただき、ありがとうございます
続編は作成したら再通知します。ここまでの評価などしてお待ちください
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年11月16日 23時
