ラピスラズリ⑮【0048】 (ページ36)

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凪沙父のレポートは、00裁判の頃からコツコツと書いていたもの。彼の推論はこう。禁止の星より、許可した星の方が労働効率が上がり、経済が発展している
「データに基づく、たしかな事実です」
→ちなみに、Aさんの故郷の双湖星はそういう設定です

「つまり、芸能を解放すべきだと」
「検討してもよいのではないのでしょうか」
進言すると智恵理父はポエムのようなことを口にする
見えない扉、それに続くのは『これからWonderland』の歌詞

「抑圧、そして解放。その果てにあるものは……フッ、これから……」
ワンダーランド。何かを企むような笑みを見せる
気になるが、一社員が素直に訪ねる訳にはいかない
凪沙父は目を開いて言葉を詰まらせた

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(作者は)智恵理父的には、藍花星の芸能解放は不都合
主な理由はゾディアックが欲するデュアリウムが大量に埋蔵されている惑星だから。解放したら、貴重な資源採掘惑星を手放すことになる。凪沙父はセンターノヴァやキララがそれと関係することを知らない

□射手座星の時刻では夕方。西日が智恵理の部屋に差し込む

智恵理は父の芸能に対する考え方も、行いも何一つ理解できない
でもひとつだけ、いい思い出があるらしい。凪沙は「何？」と訊く
「父の部屋の前で歌った後、そのまま眠ってしまった私を……父がベッドまで運んでくれたの。あの温もりを……今でも忘れない」

だがその後すぐに、翌日安永に訊いたらそれは自分が運んだんだってと付け加える。でも「やっぱりあれは父だったと思う」
→晴れやかな顔で言う。もしそうだったら嬉しいから

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穏やかな雰囲気を壊すように突然部屋のドアが開く。凪沙は悲鳴
銃を構える黒服がなだれ込む。外もすっかり囲まれてしまう
智恵理曰く「ゾディアックのSP」

「智恵理お嬢様。おふたりの身柄を、拘束させていただきます」
「「ええっ！？」」
「どういうこと！？」 →安永が「お父様のご指示です」
「お嬢様。……お約束通り、お父様のところへお連れいたします」

□時間未定。フライングゲット号のツバサたち

憤鬼星でデュアリウムの結晶がメンバーに反応。キララの力を増幅させた。そして秋葉星の地下にも大量のデュアリウムが埋蔵されている……。
この情報を元にツバサが現時点で考えた作戦はとても大胆で、不確定要素が多いものだった。高橋と柏木は不安を隠せない

そのひとつを解決するのが、織音がフンギーから貰った結晶らしい

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