ラピスラズリ⑮【0048】 (ページ34)

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□入浴・続き

ひとりぼっちの智恵理の傍にいたのは……お手伝いさん
それに家庭教師の先生、護身術のインストラクター
「護身術？」
「ゾディアックを継ぐためには、健康な体も必要だからって」
「お嬢様って大変なんだね……」 →んん、それだけ？

凪沙は知らない世界に目を瞬かせる
ちなみに家族が亡くなっていることに特に感想の描写は無い
また、智恵理が寂しい思いをしてたことをこの時点では気づいていない

□着ていた衣装は洗わせており、凪沙は智恵理の私服を借りる

全身が映る鏡の前で嬉しそうにクルクル回る
「うわぁ〜！こんなの着たことないよ」

□ベランダに出る二人

「静かだね……。誰もいないみたい」
「冷たい町でしょ？これが、完全芸能禁止の星」
秋葉星のように音楽は聴こえず、藍花星のように人が集う気配もなし
完全禁止であるこの星で、智恵理はどうやって00を知ったのか問う

「ある意味、父のおかげね」
ある日、父が端末を忘れていったらしい。幼い彼女はそれに触れてスイッチを押してしまった。その中にあった00の映像をたまたま見てしまう

「幼心に、それが禁じられたものだというのは薄々分かっていた。でもそれから安永に頼んで、色んな映像や曲を集めてもらったわ。そして……あの夏、父が珍しく仕事の現地視察に私を連れていってくれたの」
→それが藍花星だった。"珍しく"同行させた理由については後述

■過去。凪沙たちとの出会い

お昼時なのか、ハンバーガー店にはヘルメットを被った作業員たちが群がっていた。近寄れない智恵理に……「どうしたの？」「買いたいの？」
友歌と凪沙が声をかける。友歌の後ろには織音が隠れている

「わたしたちも食べに来たの！」
「買ってきてあげよっか？」
「混んでると大変……」

■河原で並んで食べる四人。左から凪智友織

三人は他の星の子に会うのは初めてだった。友歌は聞いたことの無い星に首を傾げた。凪沙の「すごーい」に織音たちは同意する。智恵理はこんなふうに、ナイフやフォークを使わないで食べるのは初めてだと言う

「本宮凪沙！よろしくね！」
「私、一条友歌」
「藍田織音」
「園智恵理よ……！」
順に立って名前を言い合う

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(現在)
「凪沙たちが初めてできた友達だった」
「あのとき、智恵理がわたしたちに00のことを教えてくれたんだよね」

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