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これが、彼女が00から姿を消した理由。他を圧倒する輝きはもう放てない。センターノヴァもアイドルも、もうできない。みぃちゃんが「本当に本物だったのか」と言うのは、結果途中で放り出してしまったから？
数々の新記録を打ち立てた【峯岸みなみ】。自らの快進撃を止めてしまうほど、彼女は怖い思いをしていた。そして、それを今まで誰にも言わずに抱えていたなんて。
「それで、卒業を……？」
「ええ。それからすぐ5代目峯岸みなみの名前を捨て、逃げるように卒業したわ。たかみなは知ってるけど、卒業公演もしないままね……」
「数日前、咲和さんと話したんです。センターノヴァには何かあるのかもと言っていました。言わなかったのは、夢を壊すもしくは傷つけてしまうかもしれないからだって」
「…………あたしにとってはかけがえのない友、他の誰よりも大事な奴。咲和はもう、あたしのことをそう思っていないかもだけど。あと……これは悪口じゃなくて、その。咲和が輝けないことは知ってた」
「どういう意味？」
「オリジナルの前田敦子は、不動のセンターで孤独と言われた。咲和はそれとは無縁だもの。あの子の中には常にあたしがいる。さっしー、しーちゃんもね。『誰かと』じゃなくて『自分がやる』気持ちがなければ、センターノヴァにはなれないわ」
これは決して上から目線ではない。大切にしているモノが違うだけ。そりゃそうか。研究生はともかく襲名メンバーはどうだろう。自分じゃない自分、こころざし。各々の魂が見つめている先は異なる。目指すゴールが同じならこんなに個性豊かなグループであるはずがない。
みぃちゃんは運営が発表した日に卒業し、00を去った。そうまでして遠ざけたのに、なんで今更私たちに接触してきたのだろう。熱海星での撮影も、断ることだってできたはず。ツバサさんは現役のとき後輩だったんだから。
……それなのに。今では00専属のカメラマン。運営の仲間入りをしている。なんでなのかと思うのは自然なこと。
「……守りたかったの」
「「「……………」」」
「00の側にいて、これ以上誰かが消えてしまうのを……防ぎたかった」
本音だろう。けれど、事実と一緒に見れば行動には矛盾がある。彼方さんは再び怒りを露わにした。守りたいと言いながら、なぜ秋葉星を攻撃させたのか。強い口調だ。
彼女は口を噤んで言おうとしない。
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オリジナル要素の謎をここで回収する必要があって長め
皆さん着いてこれています？
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年9月20日 10時
