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センターノヴァ現象。また新しい言葉が。キララが本人のアイドルオーラと観客のボルテージを感じ取り、より強く光り輝くことと語る。その輝きが限界を超えたときには、メンバーは消滅してしまう。
藍花星での研究生公演のとき。みぃちゃんもマスコミに混じってライブ会場にいたらしい。たかみなさんに「あのときの輝きは覚えている？」と問いかける。訊かれた方は肯定した。
「あの輝きは間違いない。センターノヴァ現象の光だった。もうちょっと強くなっていたら研究生10人、みんな消えてたわ。ギリギリセーフ」
智「ど、どうして。秋葉星じゃないのに……」
「藍花星は鉱山の星。収容所の前には、普通ならごく微量しか採掘できないデュアリウムが豊富にあったのよ」
それは、秋葉星の地下にも大量に埋蔵されているらしい。みぃちゃんが言うには……メンバーとキララ、デュアリウム。センターノヴァの発生において、この三点が関係していることを敵は掴んだ。
ふとした疑問の答えは『当時ライブを行った星にも、デュアリウムが多く埋まっていた』とわかる。脱線した話を戻そう。次は、センターノヴァの消失条件。
それは……センターノヴァとして目覚めた後も更に高みを登り続け、究極の輝きを手に入れること。その瞬間、向こう側の世界に消えてしまう。あのときの優子さんはとても輝いていた。今までに見たことないくらい強大だった。
「じゃあ……っ、優子さんもその世界に？」
「……きっといるはずよ。あっちゃんたちのいる世界にね」
「『きっと』じゃない。絶対」
「えっ」
「だって優子さん、ゲートに引き寄せられていたもん。生死が分からないから黙っていたけど、ゆいはんさんのことを聞いて確信した。凪沙、大丈夫だよ。希望はある」
「っ！ ……生きてる。優子さんが、生きてる」
凪沙は胸の辺りで両の指を絡ませる。目尻には涙も。意気消沈としていた彼女は、誰よりも何よりも、優子さんの安否を気にかけていた。大きなしこりがとれて安心が滲む。
なら、消えなかったメンバーはどうして。まりこ様が食い気味に訊ねた。みぃちゃんの表情が険しい。消えなかったのは自分も含むせいか。
「輝くことへの強い想いが、一瞬でも途切れたとき。その輝きは失われる」
み「！」
「センターノヴァは常に上を見つめ、登り続けなければならない存在。あたしは怯えて、足を止めてしまった。……ゆいはんも、心が折れたから戻ってきたんだと思う」
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年9月20日 10時
