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神殿には先聖センセイがいる。総支配人によると、先聖センセイにもしものことがあれば00は……いや秋葉星は終わってしまう。
秋葉星急襲の知らせを聞き、別ポイントで護衛をしていたWOTAも駆けつけていた。劇場前に張り込み、劇場及び人々の盾となり剣となり必死の抵抗をする。
しかし、おびただしいほどの戦闘機を前にまるで歯が立たない。雨が降りしきる中でゆうこWOTA機とらぶたんWOTA機、葉月WOTA機、智恵理WOTA機はあえなく攻撃を喰らってしまう。大きな爆発音が辺りに反響した。
邪魔者は片付けたというようにDES機体は次々に着陸。……すると、最も遠い無人戦闘機が後方から攻撃を受ける。行動不能となり、膝をついてしまう。攻撃をしたのは……
「うおおおーーー！！」
「行かせるもんか！」
「やめろーーー！！」
こじはるだ。すぐ後ろにはともちんが控える。更にはすーちゃんと76期生。最高速度で劇場を護りに向かう。0048劇場には大切なステージもあるし、避難してきた人達もいる。これ以上は手出しをさせないといった気迫だ。
…………誰もいない神殿の地下では、先聖センセイが意志を語っていた。ドスン、ガターン……。地上の戦闘音がここまで聞こえる。そんな中で " センターノヴァ、センターノヴァ。…………センター、ノ……ヴァヴァヴァヴァヴァ "。
壊れたロボットのように語尾を繰り返していた。暗闇の中で黄色い光がいくつも灯る。センターノヴァ誕生の気配を、今までより強く語っていたことを知る者は……いない。
▽
友歌の後方にDESの無人戦闘機。通信を飛ばして、私は攻撃準備。敵機を挟んだ向こうから、きたりえさんが来ているのが見えたから連携攻撃で撃墜した。その後も撃っては構えの繰り返しだが、敵は無尽蔵に湧いてくる。
対して、こちらは人数に限りがあった。LASに攻撃が命中、脱出したメンバーの方が今では多い。私もその一人。さっきは凪沙が落とされた、反撃に向かった智恵理も。メンバーの中では操縦が上手いと言われる才加さんたち襲名組も落とされている。それでも私たちはマイクサーベルを片手、または両手に戦いを続けるんだ。
でも……冷たい雨が痛いよ。もう、目を閉じれば浮かぶ秋葉星の景色とはとても似つかない。そこかしこから火の手が上がり、逃げ惑う人々の悲鳴まで。みんなと一緒に劇場へ通った電車、先輩たちと遊んだ街並み……
「また、なくなっちゃう」
熱いものがこぼれた。これは雨ではない。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年9月20日 10時
