ラピスラズリ⑬【0048】 (ページ25)

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625# 超大型台風ページ25

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DESの機体が次々と入ってくる。虫みたいにうじゃうじゃと……なんとも異様な光景。ゆいはんさんから研究生に通信が入る。たかみなさんが不在時は副キャプテンの彼女が実質キャプテンである。彼女は怯みそうなメンバーを鼓舞してくれた。

メンバーは連携して迎撃。大部隊に単身で突っ込んだら撃ち落とされるのが目に見えているからだ。何より、こんなところに侵攻してきたからには……。私たちの無茶は相手にとって隙になってしまうだろう。

『うおおおーーー！！』

「！」

『みんな行くよ！秋葉星を護るんだ！』

たかみなさんの声。公演どころじゃなくなり、遅れて出動してきたらしい。DESからの攻撃が始まる。ピュピュンと連続して発射されるミサイルを避ける、避ける、避ける。

その間を縫って、LAS操縦が上手い襲名メンバーが反撃。たかみな機にさやか機、さえ機。それにうめちゃん機、はーちゃん機が向かっていくのが見えた。

..

地上では悲鳴が。人々は、緊急時ということで出入口が解放された劇場へと走る。とにかく中へ急ぐ。

一方、その上空では……一瞬の判断が命取りとなる。織音機は逃げるので精一杯。DESを振り切れない。逃げる方向にもDESの機体があり、スピードが緩んだ。それを、後方にいたDESの戦闘機は逃さずロックオン。発射！

「あっ……や、きゃああああ！」

『織音ぇ！早く脱出を！』

「うぅ……っ！」

攻撃により一部が破損。機内が揺れる中、友歌からの通信が入った。織音は震える手で緊急脱出PADのボタンをぽちっと。もう少し遅かったらアウトだった。脱出して数秒後、乗っていた機体は爆発した。

的が小さくなれどDESも簡単には引かない。カプセルの、ある程度の防弾を備える薄いガラスの向こうにはDESの戦闘機が迫る。手が届きそう……なところで援護に向かっていた友歌が撃墜。今のはヒヤヒヤした。彼女は胸に手を当て防げたことにほっとする……でも。

ふと、地上が視界に入った。それを見て目を開く。知らない、こんな秋葉星は見たことがない。劇場の光を失い、あちらこちらから火の手があがる。また爆発した。黒煙も無数に上がっている……。

「戦(せん)………火(か)、」

まるで。

『友歌、後ろ！』

「！」

思わず地上の廃墟がよぎる。まさか、自分たちの住む地下までもがあんな風になってしまうんじゃないか。

意識が浮遊しかけた友歌を現実に戻したのはAの声。

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