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研究生のアンダーを導入した初めての劇場公演。ツバサと牛山とともにライブを観る77期生たちがいた。「会いたかった」の曲のとき、研究生が音楽に合わせて手振りをしていることに気づく。
『まだレッスンしていない曲のはずなのに……いつのまに』
『あんまり執拗いんで、レッスン室の端っこに入れてやったんだけど……やたら張り切っちゃってさ』
アンダーに選ばれずとも練習を続け、見よう見まねでセットリストの曲全ての振り付けをマスターしてしまう。そりゃあ、粗はあるかもしれないけれど……でも。その姿勢を耳にしてツバサは決める。ライブの要請があった凍原星には、彼女たちもアンダーとして連れていこう。
何が起きるか分からないゲリラライブ。完全芸能禁止の星。戦闘は、避けられない。だけどS.クワドラプルを動かす彼女たちが行動を起こせば、また何か。起こるかもしれない。今後の0048のためにもなる。
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そしてライブを終えて帰還して。ツバサは真っ先に神殿へ。凍原星でのライブは成功したこと、そしてその理由は77期生を中心とした研究生によるものと報告する。
S.クワドラプルは何も言わない。代わりに流れたのは音楽だ。ツバサは初めて聞くものだった。今までの00になかった曲。新曲の完成を意味していた。
『先聖センセイ……！』
溢れんばかりのキララが、この場に集う。
『時が……来たのですか』
00にとって久しぶりの新曲。それも、まだ襲名していない研究生のための曲。次世代を告げる一曲目「夢は何度も生まれ変わる」が生まれた瞬間だった。……しかし。
これをお披露目する前に確かめたいことがある。
『突然だけど……週末にグラビアの撮影が決まったわ』
これは研究生……その中でも特に凪沙、智恵理、A。三人がそれぞれ、どれ程輝く力を持っているのか。それを視るために、これは自らが予定をいれたものだったのだ。
凪沙と智恵理の輝きを最初に目にしたのは優子。智恵理を助けようとする凪沙は、智恵理と一緒に00になると言う。そんな凪沙を「口ばっかり」と評する智恵理。そんな二人をキララが照らした。アイドルのオーラに反応したことを、後にツバサに報告していた。
撮影のカメラマンは元5代目峯岸みなみ。彼女は過去にセンターノヴァだったこともあり、瞬間を捉えることが可能である。二人の輝きを見て、ツバサは目を開く。
『よく光ってるね〜』
『昼間なのに、こんなにキララが輝いて……』
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年9月20日 10時
