613# 今までのこと全部教えろ ページ13
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星暦44年度。芸能禁止の藍花星で、AKB0048というアイドルが芸能解放ライブを決行する。その星に住む三人の少女・凪沙に友歌、織音。彼女たちは他の惑星から来た少女・智恵理に芸能のことを教えてもらってライブを観た。
『や、や〜……。変な気持ちになるよ。どうして……？』
『……天使だ！』
二曲目は、少女たちよ。00は歌いながらDES軍と戦い、キラキラ輝いている。灰色の空の下で暮らす幼い凪沙たちにとって、こんなに色がついた世界があるんだと知った瞬間。
胸に手をやると……ドン、ドン。目の前の光景にワクワクした。目を開いて大きな笑顔がこぼれた。凪沙の近くには、後に智恵理に着いてくるキララが。凪沙の傍で、輝いていた。この光は00によるものか、それとも凪沙か。どちらのアイドルオーラに反応したのかは分からない。
……しかし。凪沙の傍、だけではない。智恵理に友歌、織音の頭上でも。キララが四体。輝いている。
『！ っ、キララが……』
それに気づいたのは9代目ゆうこ。生まれ持った才能にキララが反応している。過去、AKB48のオリジナルまゆゆは、プロデューサーに「アイドルになるために生まれてきたような子」と言われた。
DES軍の攻撃が激しくなり、00は撤退した。……しかし少女たちは首が痛くなるくらいステージを見上げていた。優子が連れていったキララのうちの1体が、再度四人の小さな少女たちに引き寄せられる。並んで、手を握った。
『私……絶対になりたい。AKB……0048に』
『私も！』
『わたしも……』
『わたしもっ』
頭上から、ポニテ型のキララが照らしていた。
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星暦48年度。AKB0048は77期生を募集すると、オーディションを開催した。そして一次審査を通過した者には二次審査を行う場所への片道チケットを渡す。藍花星からは三人の少女が夢を叶えるためにとびだした。
とある宇宙ステーションで船を乗り換える。その船には凪沙や友歌、織音の他にも。智恵理に鈴子、真琴、Aが乗っていた。一次審査を合格した最終組だ。ツバサはそのことを、世間にはS.クワドラプルと呼ばれる者に報告。すると。
" イ……イッ！ …………イクツメノ、ナミダ "
『っ先聖！ それは聖なるリリック！ …………では、この少女たちが』
" ナミダ "
『…………。フライングゲットを向かわせます』
13代目前田敦子が卒業して丸三年。彼女がいなくなってから、00に新曲はなかった。意志を語ることも少なかった。
なのに……。
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年9月20日 10時
