02 友達になろう ページ3
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思わず飛びつき金木研を抱きしめていると、トーカに頭を叩かれ離れさせられ、カウンターに座った。
くっそ、やっと会えたのに...。
「それで？カネキになんか用なの？」
『いや、ただ単に会いたかっただけ！』
「なにそれ」
そう言いトーカはふっと笑う。喋らなかったら美人なんだけどなあ(失礼)
まあそんなことはなんでもよくて、私は金木研に会いに来たんだ。
だって情報の宝庫だもの！突然現れた隻眼の喰種！嘉納が関わってるところまでは掴んでるけど、そこから先はわからない。
情報を聞きたいっていうのもあるけど、純粋に友達になりたいっていうのもあるから！
「あ、こいつはAね、いろんなとこふらついてるから知らないと思うけど」
『一ノ瀬Aです！よろしくねカネキ！』
「あ、うん、よろしくねAちゃん」
手を差し伸べると握り返してくれた。ひょろひょろしてそうなのに手は案外しっかりしてるなー。
手を見ていたら視線を感じたので、カネキを見つめ返すと顔を赤くして逸らされてしまった。
「それで？アンタいつまでここにいるつもり？」
『んー、カネキに会うために来たからもう用済みなんだけど...。』
「ぼ、僕に会いに来たの？」
『うん！会いたかった！』
「バカA、誤解を招くような言い方すんな」
『痛っ』
トーカからでこぴんをくらい、しばらく悶えていると、またトーカが口を開いた。
「ヒナミとか芳村さんに会わなくていいの？」
『会えたらいいなとは思ってたけどね』
そう言い終えた後、私が入ってきた時と同じように、カランカランと音がした。
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作成日時：2018年1月8日 11時
