＊３＊ ページ3
・
「おはよぉ。」
車のドアを開けると，相変わらず眠そうなリーダーがいた。
「ん，はよ。」
「松潤，今日も撮影?」
「午後から。」
「そっか，忙しいね…。」
そのあと，しばらく俺の顔を見つめてくる。
…え?
な，なに……?
「ねえ。」
リーダーの顔が近づいていた。
「松潤さ，今日鼻声?ちょびっとだけ。」
いや…マジで……。
リーダーの洞察力，どうなってんだよ…笑
会って30秒も経たないうちに，気づくって…
「そんなひどい?」
「いや，気のせいかもだけど，やっぱり鼻声かなーって。」
「んー，ま，ちょっとだけね。」
「気をつけてよ?」
「分かってる。気をつけるつもりです笑」
「ふわぁ，ねみぃ。おいら，寝るわ。」
コテン。
俺の肩に，リーダーの頭がのっかる。
「すぅ，すぅー…。」
ったく，相変わらず『どこでも寝れる大野智』だわ。
安定した寝息を聞いていると，
俺のまぶたも次第に重くなっていく。
なんか，すげぇねみぃ…。
・
「…じゅん，まつじゅん!」
「…ん。おれ，ねてた?」
「ぐっすり。」
起こされたときには，既に撮影のスタジオだった。
「お疲れ?」
「いや，分かんねぇけど，リーダーいたら，眠くなる。」
「なんでだろーね。」
たぶん。
リーダーが発する，ふわふわした空気のせいじゃね?
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作者名：わかぶー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=0036264675
作成日時：2017年1月24日 16時
